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中小企業診断士2次試験の再挑戦について(その2)

 今回は、年末に投稿した続きとしました。このnote自体は、中小企業診断士の活動を中心にすべきだと思いますが、反響が多かったということでご理解下さい。まずは、前回の投稿です。

1 設問を正しく理解していますか

 中小企業診断士試験2次試験で一番重要なことは、設問を正しく理解することです。ただし、設問を正しく理解するというのは、聞かれていることが分かることを意味していません。例えば、聞かれているのは「課題」とか
「助言」とか言う方がいますが、それは表面的なことかと理解しています。
 たいていの場合、「課題」はメリットでもデメリットでも良いのですが、1次試験で習ったり、テキスト等に書いてあるものばかりです。なので、その知識を引き出せるかということです。その引き出したものを与件から探すことが基本的な作法です。もちろん、すべてが与件に答えがあるわけではありませんが、ヒントだったり根拠に活かせそうなものはたいていあります。なければ、ほぼ皆さんできないのでどうでもよいのです。

2 2次試験の目的を知っていますか

 2次試験の目的をご存じでしょうか。以下のようになっています。

2次試験は、中小企業診断士に必要な応用能力を有するかどうかを判定することを目的とし、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力について、筆記および口述の2段階の方法により行われます。

 応用能力ということばがあるのでしたら、基本的な知識はどこにあるかというと、1次試験にあります。

1次試験は、中小企業診断士に必要な知識を有するかどうかを判定することを目的とし、マークシート形式により行われます。

 ここでいう、中小企業診断士に必要な知識というのは、基本的にテキスト等に書いてあるものを指します。

3 読解力を鍛えようと思ってませんか

 個人的には、設問を正しく理解すること=何が求められているかを正確に知るということです。誰もが思いつかないことを書くことも許されていませんし、凡人でもつまらないと思うものであり、当たり前のものを正確に書くということです。できないことを書いてもしょうがないです。合格者でよく、聞かれたことに正しく答えただけというのはそういうことです。なので、時間をかけて読解力を鍛えようと思わないことです。もちろん、読解力がある方が有利だとは思いますが、作家になる訳ではないので読書で読解力を鍛えるのは時間が掛かりすぎます。

4 一文が長くなっていませんか

 たまにではありますが、中小企業診断士2次試験の回答用紙を読むと気になることがあります。特に、その設問も回答も知らない前提です。それは一文が長いことです。100字や120字で一文で書いてある場合は、たいてい主語と述語が一致しないとか、何が言いたいか分からないことが多いので、無理やり二文にして、言いたいことを整理することをお勧めします。各種試験に限りませんが、文章を上手に書く方はそのあたりの意識ができているように感じています。
 読む人は何でもよく理解して頂ける方ではありませんし、私のように脳のメモリが少ない方もいます。文章は一文一意と考えて下さい。それと、主語と述語は極力近づけて下さい。回答は名文である必要はありません。事実と意見を一文一意で淡々と積み重ねて回答して下さい。特に一文一意は重要です。これを守るだけで読みやすく伝わり易い文章になります。
 私も人のことを偉そうに言える立場でもありませんが、仕事柄、学生さんの採用やインターンシップの応募書類を読んだりしています。何度も読む時間もないので、理解されないまま終わってしまいます。また、研究報告書や学会論文を読んで、分からない点を質問したりしていますので日頃から感じていることです。

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5 一文を短くする簡単テクニック

 中小企業診断士の試験では使えないかもしれませんが、まずは、単純作業として、「が」でつながっているセンテンスを「句点(。)」と「しかし、」で二つに分割することです。「分かりやすい文章」の技術:講談社-藤沢晃治著に書いている例です。
 助詞「が」には、逆接の「が」と順接の「が」があります。逆接の「が」は、たとえば「しかし、」で区切り、それぞれ別のセンテンスにします。
一方、順接の「が」は、たいていの場合、単にその「が」を捨ててセンテンスを二つに分けるだけで、十分に意味が通ります。

 色々書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。設問を正しく理解することは知識の整理であり、文章はコンパクトに分かりやすく書くことが必要です。ここまでお読みいただけましてありがとうございました。今後とも宜しくお願い致します。

#中小企業診断士 #企業内診断士 #中小企業診断士二次試験 #文章の書き方

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