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リスキリングの必要性

 リスキリングとは、スキルを付け直すことや学び直すことを指します。企業では人材育成の一つの領域として扱われています。特に、デジタル化やDXに向けた従業員の意識改革などと合わせて用いられています。環境変化が激しい世の中だったり、新技術や用語が次々に出てくる中でついていくことも求められています。英語ではReskillingと書きます。

1 リスキリングの定義

    経済産業省の資料によると、リスキリングは「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、 必要なスキルを獲得する/させること」と定義しています。以下の資料が分かりやすいです。
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_jinzai/pdf/002_02_02.pdf

2 第四次産業革命スキル習得講座認定制度

 経済産業省だけではなく、厚生労働省や東京都などの自治体でも制度や補助金などを出して支援しています。経済産業省でもいろいろやっていますが、第四次産業革命スキル習得講座認定制度などが目立っています。
 「第四次産業革命スキル習得講座認定制度」は、IT・データを中心とした将来の成長が強く見込まれ、雇用創出に貢献する分野において、社会人が高度な専門性を身に付けてキャリアアップを図る、専門的・実践的な教育訓練講座を経済産業大臣が認定する制度で以下の項目になっています。
(1)AI、IoT、データサイエンス、クラウド(デザイン思考、アジャイル開発等の新たな開発手法との組み合わせを含む)
(2)高度なセキュリティやネットワーク
(3)IT利活用(自動車モデルベース開発、自動運転、生産システムデジタル設計)

3 中小企業診断士におけるリスキリング

  中小企業診断士は、他の士業と違って様々な領域で活動しています。必要なスキルが個々によって違いますが、試験に合格しただけであったり、企業に勤めて同じような部署にずっといる方であれば、リスキリングの必要性は感じているのではないでしょうか。
 中小企業診断士の基本的、専門的なスキルを獲得するために、研究会やマスターコースに通われる方はいると思います。これらは、中小企業診断士に囲まれた中での活動になります。
 それ以外にも、中小企業診断士のあまりいない領域でも、セミナー等で専門的なスキルを身に付けている方もいます。
 とにかく、既存スキルも経験やノウハウを積み重ねると同時に、レベルアップが求められます。弱い知識も最低限のレベルであったり、実務で耐えうるスキルアップが求められます。

4 私のリスキリング方法の例

 私の場合、知識のない基本的なスキルは資格試験に合格するための勉強が良いと思っています。最終的に資格試験を受験しなくても良いのですが、知識が体系的に身につきやすいです。中小企業診断士試験の前だと、簿記、ビジネス実務法務、ビジネス会計、経営学検定などにチャレンジしました。合格後には、マーケティングビジネス実務、マーケティング法務検定などにチャレンジしました。
 比較的得意な分野は、情報処理技術者試験や技術士などの試験にチャレンジしてきました。合格後は、G検定などのAI系、クラウドやデータサイエンスの知識を得るような資格にチャレンジしてきました。今後も、少しずつ受験などをしていきたいと考えています。

5 今後に身に付けたいスキル

 中小企業診断士としては、事業承継や事業再生に関する知識、Webマーケティングに関するものに興味を持っています。知ったかぶりして対応していますが、スキル不足をいつも痛感しています。
 IT系については、Power Platformやノーコード・ローコードツールのスキルを上げていきたいと思っています。

6 リスキリングを行う上で重要なこと

 リスキリングといっても、知識をインプットしたり、その成果をアウトプットしたり色々ありますが、常に新しいことはやってきます。なので、得意な分野であったとしても、継続的にスキルを身に付けていくことが必要になります。
 また、スキルを身に付けていくためには、無料や低価格なものから有料で高価なものがあります。低価格だからダメだということはないのですが、何が学べるのかしっかり把握した上で、長期的な費用対効果を加味して選択するべきだと思います。

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