“筋肉質な組織”のために必要なこと
もちろん、人材には“離職のリスク”があるとはいえ、、
筋肉質な組織(=業績を上げる可能性をより高める組織)のためには、“人材への投資”が最も重要なことである。
こんなパターンに陥っていないだろうか?
1、人材が離職すると、その穴を埋めるために新たな人材を入れようとする
2、今の組織では業務が回らないから、そこを補うために新たな採用を行う
3、マネージャーの手が回らないから、業務分担できる人材を入れようとする
これらのパターンに陥らないために、一度、立ち止まってみるのが“これからの時代”には必要である。
⇒新たな人材のための人件費や採用費を、“組織改善”に回すことが必要とされる時代である。
戦略理解&合意を経て、的確に実行できる組織
では、“組織改善”とは、何なのか?
筋肉質な組織とは、決して、ポテンシャルの高い人材の集まりではない。皆が自身の役割をちゃんと理解し、戦略を受け入れ、実行している集まりである。逆に、経験やスキルの高い人材が集まっていたとしても、戦略に理解や合意がなければ、成果は生まれない。“組織改善”とは、戦略を的確に実行できるように改善する取り組みのことである。
戦略の実行を阻害する要因
その要因は1つでない。。
①その戦略への理解が不足している
②その戦略への合意が得られていない
③その戦略を実行する力が足りない
つまり、戦略のための「マインドセット&スキルセット」が整っていないのが大多数である。決して、「ツールセット(ソリューションやパートナー)」ではない。
戦略実行過程のどこがボトルネックなのか?
①理解
理解が不足だと:戦略と実行が乖離し、無駄なコストや人材投資が発生する。
理解が十分だと:戦略と活動が連動し、PDCAが機能する。
②合意
合意が不足だと:内部抵抗リスクが高まり、コミュニケーショントラブルや活動効率の低下が発生する。
合意が十分だと:現場での活動修正力やイノベーション期待が高まる。
③実行
実行が不足だと:リソース不足解決が課題設定化され、社内活動に重きが置かれる。結果として、過剰投資=冒頭の3つの悪いパターンに陥る。
実行が十分だと:社外市場での戦力展開において、組織の強みが可視化&発揮され、PDCAを伴って投資対効果が最大化される。