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ラグビーにおける“審判のあり方”と“ノーサイド精神”

「10月5日 第28節 @駅前不動産スタジアム 鳥栖2-1FC東京」の決勝点について、“神の手ゴール”など、色々と話題となっている。

後半アディショナルタイムでのこの決勝点シーンを実際に映像で見たが、このハンド〜オフサイド〜オフサイドの3つをその場で判定するのは、混雑すぎてなかなか難しいと思う。

そして、審判を選手多数が取り囲むこの光景を見ながら、今盛り上がっているラグビーでの“審判のあり方”と“ノーサイド精神”について考えた。ラグビーの良さが皆に伝わり始めた今だからこそ、この“審判のあり方”と“ノーサイド精神”の関係性を知るともっとラグビーがおもしろくなるし、サッカーに対しても“変わらなきゃ”と思うようになる。

ラグビーでは、審判は試合において明確に判定基準を両チームに伝える(しっかりコミュニケーションを図る)し、得点とペナルティに対して判断が難しいと考えたら躊躇なくビデオ判定を活用(常に公平性を保とうと図る)する。

なので、試合中に選手が審判に対して、文句を言うことは滅多にないし、逆に、選手は試合に集中できる。試合に集中すると、“両チームの力の差”を一番感じられるのは選手自身なので、負ければ結果を素直に受け入れる。ノーサイド精神が生まれる。ラグビーの国内トップリーグでも、ビデオ判定は2016年からすでに導入されている。

一方で、サッカーでは“審判を欺こうとする行為”がよく見られる。もちろん、その場での“審判の判断”を欺くことができたとしても、今の時代、いつでも誰でも後々映像を見ることができるので、世間まで欺くことができなくなっている。。結局、欺こうとしたこと自体が後に批判されることになる。

サッカーJリーグでは2020年からようやくビデオ判定が全面導入される。よく考えると、Jリーグはスポーツくじ「toto」の対象なのに、判定が“審判”と“その場での判断”に委ねられているのって、公平性を保つのが難しいですよね。“審判の威厳”と言いつつ、結局、細かい問題をその場の審判に押し付けてしまっているだけではなかったか?と思ったり。。

ビデオ判定導入の際に必ずされる議論「試合の流れが止まる。。。」に関しても、ビデオ判定が導入されれば、選手の欺く行為も減るはずだ。なので、ビデオ判定機会も実際には、得点に絡む場面と悪質なファールに限定されてくるように思う。つまり、“試合の流れ”が大事なのか?“得点が入るのか?入らないのか?が正確に判断される”が大事なのか?を比べると、間違いなく後者の方が大事なので、この議論はあまり気にする必要がないものかと。

今回のラグビーW杯では、“審判のあり方”と“ノーサイド精神”を通して、試合を観る側にとってすごく気持ちが良い試合を体感できている。一方で、試合をする側にとっても大勢の観客の中ですごく気持ちが良い試合を体感できているのではないか?

どんな試合でも、審判を選手多数が取り囲む光景は正直見たくない。誰もが映像を見られる時代になったので、ビデオ判定導入で、“観客にとって観ていて楽しい試合”がどんどん増えれば、スポーツビジネスは自然と拡大していくのではないか。まずは“観るスポーツ”のための取り組みから。

あとちょっと、、

話それますが、審判=経営者と考えて、

経営者が「しっかりコミュニケーションを図る」「常に公平性を保とうと図る」を行えば、良い会社になると思います。。