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kintoneで工程表作成 ①フレキシブルな印刷機能を付けてみた編

建設業でkintoneを導入されている会社さんの多くが抱えられているであろう、

「工程表をkintoneアプリ化したい!」

というニーズ。

プラグイン等はいくつか目にしますが、どうも決定版と呼べるものはない(?)気がします。

今まで正面から向き合ってこなかったのですが、社員から何度めかになる相談を受け、初めて向き合ってみました。

KOUTEIプラグインをベースに

相談を受けた社員がすでにアーセスさんの「KOUTEI」プラグインを使ってベースとなるアプリをすでに作っていました。

建設業でも一般的なバーチャート形式で予定が表示できる点、予定の修正や、メンバーでの共有ができる点が気に入っているよう。

ただ、現場で実際に使う上で、足りない機能があるとのこと。それは

  1. 月間工程表を紙に印刷したい!

  2. AIを使って自動で工程表を作りたい!

これらを解決するカスタマイズをそれぞれ実装してみましたのでご紹介します。
今回は「月間工程表を印刷したい!」というニーズに対しての解決事例をご紹介します。

「月間工程表を紙に印刷したい!」

下請け業者さんや社内で打ち合わせするのに、週間、月間など期間を自由に絞って工程表を印刷し、作業指示の打ち合わせをすることが一般的です。

そのため現場では、全体の工程表の他に月間の工程表や週次の工程表など、その都度必要な縮尺の工程表をExcelで作成して印刷し、打ち合わせに使ったり、現場内に掲示して共有します。

ただ指定様式に出力するだけであれば、それこそたくさんの有名な連携サービスがありますが、細かな条件を指定して出力するのは難しい(?)と思い自分で作成することに。
まずは最も使う頻度が高い月間の工程表の出力機能を設けました。

kintoneアプリに各現場ごとのレコードが保存されているので、
レコード一覧画面で「現場名」「年」「月」を選択して出力すると、ブラウザ側で指定した月間工程表がダウンロードできるというものです。

システム要件定義のメモ。実際のExcelの操作にはopenpyxlを採用。

出来上がった画面の様子がこちら

工夫した点としては、
・KOUTEI側のサブテーブル(通常70行ほど)を全て取得後に並べ替え、早く着手日が来るものから順に並べ替えたこと。
・openpyxlのPatternFillを使って背景色を変えることでバーチャートを表現したこと。

これが現場からは好評で、わざわざマスタ工程の他に工程表を作る必要がなくなったとのこと。

これだけでKOUTEIプラグインを使った現場管理がグッと現実味を帯びてきました。

次回はもう1つの機能である、AIを使った工程表の自動作成について書いてみたいと思います。

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