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ブランドを構築する時の大切な視点

ブランドを正しく理解しているか

今日は、具体的にブランドを再構築する際に必要となるプロセスについて触れておきたいと思います。
ブランドとは、会社そのものや商品、サービスであったりするのですが、まず手をつけないといけないのは、今のブランドの姿を正しく理解しているか、ということです。
経営者にしてみれば、そんなこと分かりきっている、とおっしゃると思います。しかし、実は、そうでもないのです。なぜならばブランドは、

あらゆるステークホルダーの中で醸成され変化していくもの

だからです。当然ですが、経営者が思い描くブランド像を追い求めていく必要はありますが、それだけではブランドを正しく理解している、とは言えないのです。
例えば、経営者がいう自社ブランドとは?という問いに対する答えと、社員が思い描くブランド像とは、かけ離れているかもしれません。また、商品やサービスをご購入いただいている顧客からどういうブランドとして捉えられているのか聞いてみるとイメージとかけ離れているかもしれません。これらのギャップを理解しない(=現状のブランドの実情を理解していない)状態で、ブランドを強化していくことは
ブランドを構築する際には、正しく現状を理解する、ということがかなり重要なのです。

客観的に自社ブランドを見る

では、どのようにして自社のブランド像を客観的に分析することができるかについて触れておきたいと思います。
以前の投稿にも、ブランドの方向は創業者などの意向を反映させ、統一させていくことが大切だと書きました。だとすると、やはり自社を深く見つめることがポイントではないか、と感じると思うのですが、現在すでに走っているブランドの場合はその視点だけでは足りません。ブランドを見直し、再度強化していくためには、今のブランドの立ち位置を正しく理解することから始まります。つまり、自社ブランドに関わるいろいろなステークホルダーがどう見ているのかを把握する必要があります。自社内は当然として、お客様、一般の方々、さらには協力会社からのフィードバックを貰えれば客観的な把握がより確かなものになっていきます。

実践するためにの注意点

実際にブランディングに携わられているかたであれば、各ステークホルダーにヒアリングしていけばいいんだな、と理解されていると思います。
ただし、問題となってくるのは、自社で調査やヒアリングをするとどうしても恣意的になってしまうことです。ヒアリングするにしてもアンケートの質問を設計するにしても、こうなっているはず、という前提のもとに、意識していなくても寄っていってしまいます。よくブランド調査をしてみたら、

結果で出てきたことは、まあ、そうだよね、想定内…

というもの。これはブランド調査そのものが意味がないものではなく、調査設計がそのような結果になるように多少の誘導を内包していた、ということに問題点があります。
それを打ち破っていくためにはどうすればいいのか、という点は今日の回では取り上げられないので改めますが、今日のポイントは、

今のブランドの姿を正しく把握することからブランディングはスタートするので、様々な視点からの分析やフィードバックを集めることが大切

ということです。あくまでもビジネスは競合や顧客などがいる中で相対的に打ち手を取っていくことが大切になります。

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