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イベントへの出展で気を付けること

イベントは新たな顧客接点

今回の記事はかなり実務によった内容にしてみたいと思い、イベント時の出展の際にブランディングの観点で何を注意すべきなのか、という点を深掘りしていきたいと思います。イベントというと様々な業界で様々な形のイベントが開催されていますが、今回は私の本領であるスポーツ関連のものを例にしながら回帰進めて行きたい。

スポーツ業界におけるイベントというと、まず思いつくのはランニングであれば競技会や市民大会のようなイベントですね。マラソンで言えば、東京マラソンや大阪マラソンといった巨大な大会から数百人程度の小規模の大会までかなりの数が開催されています。巨大なものであれば、前夜祭、後夜祭など当日前後までイベントが設定されていることもあるし、パビリオンといった出展専用の場所を確保されている場合もあります。中規模なイベントであってもスタートやゴールエリアにブースを出展する場所を用意されているのがほとんどだと思います。今回はその出展エリアへの出展をイメージしてみましょう。

これらのイベントへの出展はなんといってもブランドに触れていなかった顧客層にリーチできる、ということが最大のメリットです。このことはどの出展者も認識していることだと思うのですが、どうも見る人を惹きつけない雰囲気が出てしまっているブースもあります。

ブランド感を大切にしながら立ち寄りやすい雰囲気づくり

では、どのようにブースを設定すべきか、というところに入って行きたいと思います。ブース出展の場合、やってはいけないのはチープになってしまうことです。ブランドの世界観はそのブースで出すべきです。多くのブースはテントを立てて商品やサービスの案内を並べ、ちょっとしたPOPを出しているだけ、というのがよくあります。これは避けるべきです。商品を手に取れる場所をまずはテントの下ではなく、前のエリアにきちんと出すこと。そして、じっくりと商品の説明や試用できるエリアをテントの中に置きながら、ブランドの世界観、特にそのブランドがどのような歴史をたどり、どのような価値や効果を提供しているのかを明確に表していく必要があります。何よりも大切なのは、

立ち寄りやすい雰囲気づくり

です。放っておいてもブースは立ち寄りずらい雰囲気が出てしまいます。なので、ブースに立ち寄りやすくするために、ブースの前にきちんと展示をする必要があります。それに加えて、スタッフはフレンドリーな雰囲気でブランドの説明をすることに徹することです。商品の説明は当たり前なので、積極的に伝えるのはそのブランド、そのものです。

相応しい大会かどうか

もう一つ注意すべき点は、その大会そのものがブランドメッセージを発信していくことに対して相応しいか、ということです。どうしてその場所に出展しているか、が明確にメッセージとして伝えることができるか、という点を考えれば、その大会が相応しいかどうかがわかります。注意していただきたいのは、大会の規模はそれほど関係がない(タッチポイントを増やすという意味では人数は多い方がいいのですが)と考えてください。まずはどのようなコミュニティに効果的にアプローチできるのか、ということを主眼に据えながらプランニングし、その上で効率性という観点から規模が大きいイベントを選択していきましょう。

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