見出し画像

地域に密着したブランドづくりを。

地方創生プロジェクトの難しさ

今回の記事は最近よく各種報道で見る地方創生プロジェクトについて書いて行きたいと思います。地方創生と言ってしまうとかなり広くなってしまうので、ある程度定義をしながら進めていきますが、私個人として考えることは、地方創生は日本に活力を取り戻す一つの手段だと思っていて、かなり重要視していますし、実際に取り組んできた実績もあります。そもそも、東京と地方、都市と地方と言った一元的な捉え方ですら今の時代には合っていないと思っていますので「地方創生」という言葉自体にちょっと違和感があるのも事実です。(この話は今日は目的ではないのでスキップします)
さて、ここで地方創生プロジェクトと指すのは、各地における地方公共団体(准団体も含む)、地方に本拠を構える企業、そして、プロデュースやプランニングを行う企業群がチームを組んで課題解決に当たる、というそんなプロジェクトをイメージしていだければと思います。このような座組みのプロジェクトの場合、よくあるパターンとしては、著名なコンセプターの方がコンセプト設計を行い、何かしらの設備を作ったり、イベントを実行して地方の知名度などを上げていく、ということが多く行われています。
私が重要視するのは、このようなモノを作る、ということにフォーカスするのではなく、地元の人たちの協力をいかにして取り付けられるか、という点。この点ができなければ、地域の住民もまるでサーカスが来たかのように外まきからそのコンテンツを楽しんでいるだけになります。また、実際に運営する場合においても、地元の方々に取り組んでもらうということが非常に難しいということは事実です。(だからこそ、施設やイベントを作ってしまってお茶を濁している場合が多いのかもしれませんが)

作ることから、繋がることを考えよう

そこで、私自身が強く主張したいのは、何かしらコンテンツを外から持って来てその地に作るというコンセプトから、外から持ってきているコンテンツを地方の方々と一緒に作っていく、という形をとることが何よりも大切で、この点の実現に注力した方がいいということです。
何かしらの設備やイベントは、外からスタッフが来てできてしまうけれど、そのスタッフが帰ってしまうとノウハウは地方に残らず、次に地方の自力で継続していくことは難しいでしょう。また、ボランティアだけは地元のスタッフを使うといったこともよくみられますが、それでは本末転倒です。素案そのものは外から持ってきたとしても、カスタマイズしていく段で地元の力を入れておくべきです。
このようは協力体制を築くためには、地方創生プロジェクトのキーメンバー選びにはかなり気を遣う必要があるし、そもそも各地の方々といかに信頼関係を築いていくのかが鍵になってきます。この部分は千差万別あると思いますが、繋がる、ということを考えないとプロジェクトは成功にむかいません。

地元の力を活性化するのが地方創生だ

結局のところ、地方ブランドを創っていくプロジェクトは、地元の力を引き出し、その魅力を対外的に発信していくことが重要になります。そのために信頼を得、目的を共有していくプロセスで繋がりを作り上げていくことが必要です。このことができるようになれば必ず地元の力は今以上に活性化していくことにつながっていくと思います。実際に、プロジェクトをやっていくことで笑顔が増え、またやりたい、と地元の人たちに思ってもらうことが継続していくためのバロメーターになっていきます。私個人としてもそのような笑顔や、またやりたい、という言葉を聞くのが本当に好きだし、嬉しくてたまらないことなのです。

いいなと思ったら応援しよう!