暗黒柔術研究
柔術、BJJに「暗黒柔術」と呼ばれるものがあることをご存じだろうか?
絞めや極めにおいて、先人たちが開発してきた美しくも難しい技術。それとは別方向に進化した、「痛み」などでギブアップを奪う、スパーリングでちょっと嫌われたりする技術、暗黒技。暗黒技を使いこなし暗黒柔術に魂を売れば極めが強くなること請け合いです。
★注意!!嫌われたりするかもしれませんのでご利用は計画的に。
このnoteでは正統派の技術とは異なるが実践的である「暗黒柔術」の技についてまとめたいと思います。
【顎締めマタレオン】
これはよくある技術ですね。暗黒柔術の基本技。
マタレオンを仕掛けた時、顎を入れてディフェンスしてくる相手に対して、顎もろとも締め上げてタップを奪うというだけです。暗黒柔術に魂を売っていない場合、これを美しくないと感じるようで、マタレオン自体を使わなくなってしまうようです。ある意味暗黒柔術に魂を売ったかどうかを知るための試金石になるような技です。
【頬骨クラッシャーマタレオン】
暗黒柔術界のカリスマ、杉江“アマゾン”大輔選手も愛用の暗黒技。最初から絞めることを狙っていないという点が革命的。絞めてを少し引いて腕の骨の固い部分で頬骨をクラッシュします。こちら
【鼻削ぎマタレオン】
ブラジル人が「テクニーコ(テクニ―カ?)」と笑いながら言っていましたのでそうなのでしょうw
顎を引いてディフェンスする相手の人中に手首の内側を押し付け、そのまま鼻を削ぐように上げて首を上げさせる技術です。
【顔面破壊十字絞め】
こちらも杉江“アマゾン”大輔選手愛用。この技は、マウントから十字絞めを狙った際、相手の奥襟が背中にずれていて取れない時に発動します(無論、奥襟取れる時でも使えます)。通常奥襟を取る手で襟を掴み、反対の手を順手で握って、頬骨を圧迫して極めます。こちら
【陰毛掴みクローズドガード破壊】
これは悪い!極悪です。クローズドガードが割れない時に肘でぐりぐりすると見せかけて、パンツの上から相手の陰毛をガシッと掴み、痛みで相手がガードを割るという技です。「飽くまでも偶然を装うのが大事」らしいです。
【ニーオンプレス】
みんな多かれ少なかれ使っている技術。ただ、最初からタップを奪うつもりで突き刺します。ポイントは、お腹ではなく、胸を狙う。横隔膜を狙うパターンもありますが、相手の両袖をもって胸を圧迫すると極め技となります。ペルー人柔術家(黒帯)から教わりましたが、教えてもらいながら落ちそうになりました。
【ニーオンフェイス】
嫌われますねぇ。繋ぎ技として使ったりする暗黒柔術家もいますね。
【突き刺し襟取り】
これは篠原信一選手がバックから襟を取る時に使っていた技術です。人差し指の関節を尖らせて、相手の耳の少し下から反対側の耳の下目掛けて突き刺します。痛みでガードが緩んだところをそのまま取ります。実際問題、このくらいしないとバックから襟をとるのが難しいことってあります。この技は本当に取れます。
【目隠し抑えの術】
抑え込み時、相手のラペラや自分のラペラを相手の顔に載せる、または巻き付けることで目隠しをする。状況把握ができなくなったり、呼吸がしにくくなる技です。
【ハラツツミ】
普通に腹包みという技があるようですが、暗黒柔術上級者のKさん(黒帯)は、上四方固めから、相手の両手を抑えて、相手の顔に豊満なお腹を載せ呼吸でき無くするという技をお持ちです。コツが必要で、相手の顔を腹の回転で丁度上に向かせる(その時に腹が正面を向く)必要があります。これには忍者ディフェンスという技がありまして、仕掛けられた際、早めに自分の人差し指を咥えることで気道を確保する「水遁の術」から着想を得たディフェンスが存在します。オーディエンスから歓声が沸きます。
【裡門頂肘ニースライスパス】
ニースライスパスの際、相手の鳩尾(みぞおち)に肘打ちを入れる。体重をかける感じなので非常に反則が取りにくい。肘だけ動かすと反則になるので飽くまで体重をかける感じで。
※暗黒柔術に魂を売った皆様、いろいろお教えくださいませ