見出し画像

規格化と自由度


先日、妻がフリーマーケットで積み木を購入してきた。格安だったのだが「お山の積み木」というドイツ製の割と高価なものらしい。この積み木が中々よい。自然木をそのまま切り出しているのため、同じ形どころか同じ面が二度とできない。面も水平になってなく、やや斜めにカットしてある。買い足しても、また違う形や面が増える。それらの特徴を捉えながら、積み上げる柔軟さや発想力が必要になる。整形されず、規格化されていない、この積み木に自由度の高さを感じた。

設計事務所の家づくりにも重なりを感じた。設計事務所には標準仕様がない。住まい手や要望や敷地条件等に合わせて、構造や構法、仕様や設備等を選択していく。設計事務所それぞれに一定のテイスト等はあるが、正解数も、選択肢も多いため、完成形は千差万別である。それは、規格化をしないことから生まれている部分が多いように思う。それぞれの条件に合わせて一点ものの設計をすることは、自由度を高めると感じる。

前置きが大分、遅くなったが、何が正解だとか、良し悪しの話をしたいわけではない。価値観は違いであり、優劣でも、もちろん勝ち負けでもないと思っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?