【ポケモン】スリープの生息地と生態の関係考察 ~夢を求めて都会に住まうポケモン?~②パルデア地方版
私は以前、「スリープの生息地と生態の関係考察 ~夢を求めて都会に住まうポケモン?~」というレポートを書きました。
今回はその続きとして、当時はまだ明らかになっていなかったパルデア地方での生息地と生態の考察レポートを書いてみました。
1.前回のレポート
詳しくは上記のリンクから記事を読んで頂けるとうれしいのですが……。
簡単に説明すると、野生のスリープが生息している4地方での出現場所とポケモンずかんの説明文を照らし合わせ、生息地と生態の関係性を考察したレポートになっています。
内容を要約すると――。
予備知識
結果→考察
――となるかなと思います。
以上を踏まえた上で、パルデア地方での生息地を見てみましょう。
2.パルデア地方での生息地
パルデア地方におけるスリープの生息地は3か所あり、いずれも廃墟とその周辺。
A.南2番エリア
パルデア地方最大の都市と隣接する広大な平地・丘陵エリアで、隣町と繋がる道沿いにはオリーブ畑が広がる(大都市付近)。
大都市テブルシティにはパルデア地方を象徴するアカデミーがあり、子どもたちも大勢通っていて寮もある(子供が多い)。
スリープが出現する廃墟は切り立った丘の頂上にある。
徒歩で行くにはかなり遠回りする必要があるが、位置的にはテブルシティのすぐ近くにある。
このため、テーブルシティからの出入りがよく見える(獲物を見定めやすい)。
また、廃墟のすぐ脇に、パルデア十景の一つ「オリーブ大農園」が望める観光スポットがある(観光地の付近)。
隣町も収穫祭や人気の菓子屋があるため、時期による差異はあれど観光地と言えるだろう。
さらに、廃墟がある草むらにはベビィポケモンのピンプクが出現し、同じエリア内にはピチュー、ププリン、ルリリも出現する(ベビィポケモンの生息地)。
また、エリア内にはオレンのみやキーのみなどの木の実が落ちている(木の実が多い場所)。
B.南3番エリア
パルデア地方最大の都市と隣接する、広大な山岳エリア。
テーブルシティと隣接するという特徴はAと同様(子供が多い・大都市付近)。
スリープが出現する廃墟は切り立った崖に囲まれた低地にある。
少し歩いて坂を上ればテーブルシティと隣町を結ぶ山道に出るが、Aほど獲物を探す便はよくない。
エリア内に観光地はないが、隣町は芸術の町と称されており、芸術作品や公園にプールなど見所の多い観光地と言えるだろう(観光地の付近)。
廃墟のすぐ脇にある草むらには、ベビィポケモンのピンプクが出現するというデータがある(ベビィポケモンの生息地)。筆者は未確認。
C.南1番エリア
起伏が緩やかな草原地帯で、川や池など水辺が多く海にも面している。
町や灯台と隣接したエリアではあるが、スリープが出現する廃墟はかなり外れの方にある。
付近の草むらにはベビィポケモンのピンプクが、木の付近にはピチューが、水辺にはルリリが出現する(ベビィポケモンの生息地)。
だいぶ離れた町の付近にはププリンも出現する。
また、エリア内にはオレンのみやキーのみなどの木の実が落ちている(木の実が多い場所)。
廃墟の側にはチオンジェンというポケモンが封印されている(or いた)祠がある。
封印≒眠っていると捉えると関係がある可能性も考えられるが、人々の恨みから生まれたとされているチオンジェンが封印されている状態で楽しい夢を頻繁に見るかどうかは疑問であり、封印越しに夢を食べることができるかも疑問であるため、関係がない可能性も高いと思われる。
3.まとめ
パルデア地方のスリープは、廃墟とその周辺にのみ出現する。
これは、今のところパルデア地方特有の特徴である点が興味深い。
新たに入手できたパルデア図鑑の説明文を含め、スリープならびにスリーパーと廃墟を関連付ける生態的な情報は一切 見当たらないため、非常に興味深い特徴である。
(ただし、イッシュ地方ではゆめのあとちという廃墟で稀にスリーパーの大量発生が起こるという事例があるため、全く前例がないとも言えない)
これ以外の出現場所の特徴は、前回のレポートで挙げた特徴と一致する。
ちなみに――。
4.スリーパーの生息地
ついでに、シンカ後のスリーパーの生息地についても簡単に調査・考察してみました。
生息地は5カ所と多いが、スリープと同様いずれも廃墟とその周辺。
加えて、図鑑に記載はないがパルデアの大穴にも生息する。
スリープとは打って変わって都市近郊には出現しない。
他地方でも言えることだが、強いポケモンが出現する危険で人の出入りが少ない場所に出現する傾向が見られる(カントーのハナダのどうくつ、アローラのポ二の広野、パルデアのエリアゼロ)。
スリープはポケモン図鑑の説明文から、効力の強い催眠術で積極的に獲物を眠らせる攻撃性の高さが読み取れる。
また、人間を襲うという記述も目立ち、女児が攫われた事例もある。
以上のことから、スリープのように獲物が眠るのを待つ必要性がないこと、人間から非常に危険視されている可能性が高いことが推測できる。
(睡眠障害の治療を手伝っているという記述もあるため、ただ危険なだけのポケモンではないこともうかがえるが……)
そのため、人間に対策されており、都市部から離れた比較的 過酷な場所に出現するのではないかと考えられる。
そういった環境であれば、攫った人間を取り返される心配も少ないという利点も考えられる。
また、ベビィポケモンの出現場所付近に出現する傾向も見られなくなっている。
逆に、木の実が多い場所に出現する傾向はシンカ前のスリープと共通しており、Hのナッペ山を除く全ての出現エリアに木の実が落ちている。
(カントーの3のしまにあるきのみのもり、木の実の木があるアローラーのポニの広野)
5.ネッコアラの生息地
アローラ図鑑の説明文には「スリーパーの ターゲットは 主に ネッコアラ」という記述が見られますが、アローラ地方のスリープおよびスリーパーとネッコアラの出現場所は全くかぶっていませんでした。
それどころか、アローラ地方は4つの島に分かれているのですが、それぞれが出現する島は全て異なる島でした。
このことから、前述のような厳密には「生息地≠出現地」仮説が浮上したわけですが……。
パルデア地方にもスリーパーとネッコアラが生息しているので、こちらの地方では出現場所に重なりが見られるかも調査してみました。
ネッコアラの出現場所は多いが、スリーパーと重なっているのは西3番エリア(D)の1カ所のみ。
重なっているが、特徴と言えるほどの有意差があるとは到底 言えない。
6.感想
パルデア地方でも、スリープは夢を求めて都会を目指すポケモンっぽいですね(憶測)。
その先で住む場所が廃墟というのがまた……なんとも……。
当記事は個人的に作成したものであり、『ポケットモンスタ』公式は一切関与しておりません。