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3日目_朝_コガネシティ
この文章は「二次創作」です。
また「性的な表現⚠」が含まれています。
――またの
ごりようを おまち してます!――
「んー‥‥‥」
枕元の電子端末から大音量で流れ出した音楽で、眠っていたアヴュールは目を覚ます。
布団からガバッと飛び出した細い腕が、一直線に枕元へ向かい、端末の画面に触れてアラームを解除しようとした正にその瞬間。横から伸びてきたブルーのツタがひょいっと端末を取り上げる。
「‥‥‥あっ。ねぇ、モンジャラぁ~‥‥‥。返してぇー。止めてぇ~」
「もじゃ!」
ゆらゆらと宙に揺れる端末から流れる音楽は鳴りやまない。
「もー、わかったからぁ。起きるから止めてぇ」
「‥‥‥もじゃ」
モンジャラは枕元に端末を戻すと、ツタで画面に触れアラームを解除する。
「今何時ー? ‥‥‥もう九時半? まだ眠いのに~。起きなきゃー」
そう言ってゆっくりと起き上がったアヴュールの体から、ずるっと布団がずり落ちる。
「もじゃっ!」
慌てて目をそらすモンジャラの前で、眠そうに目をこするアヴュールの体は、かわいらしいパステルカラーの下着しかまとっていなかった。白いレースの装飾がかわいい、あわいブルーの下着がつくる、ひかえめによせられたふくらみの隙間。
「昨日そのまま寝ちゃったもんねー」
そう言うとアヴュールは、背中を向けているモンジャラを抱きよせ、もう一度ごろんと横になる。
「もじゃぁ~!」
慎ましやかで綺麗な形のふくらみを顔に押しつけられて、モンジャラが鳴き声をあげる。その振動が胸に伝わり、アヴュールはイタズラっぽい笑みを浮かべる。
「ねぇ、モンジャラ。朝からしちゃう?」
「もじゃぁ!」
「ふふ、そうだね。今日で帰らなくちゃだし、帰ってもいっぱいできるもんね。時間通りチェックアウトして、ちゃんと観光して帰ろ」
解放されたモンジャラは一目散にアヴュールの胸元を飛び出し、ベッドを下りて逃げていく。
「もじゃっ!」
少し怒ったように鳴いて、モンジャラはアヴュールの方を見ない。もちろんそれは怒っているからではなく、アヴュールの下着姿を見ないためだが。
――あれ?――
ベッドを出たアヴュールはふと、寒くないことを不思議に思う。
暖房をつけっぱなしで寝るとノドが乾燥して痛くなってしまうので、タイマーをセットして寝たはずなのに、下着姿でも全然寒くない。
暖房がついている。でも、ノドは痛くない。まるで、アヴュールが目を覚ますタイミングで部屋が温まっているように、時間を見計らってつけたかのようなちょうどいい温度と湿度だ。
「‥‥‥」
ツルを器用に動かして荷物をまとめるモンジャラの背中を見ながら、アヴュールは微笑んだ。