生きろ、そなたは美しい。
とは、映画もののけ姫の主人公アシタカがヒロインのサンに向けたセリフで有名ですが。
この間、私の親しい女友達がよく、同僚に「女子力が低い」と見下されると嘆いておりました。
「女子力」・・・なんでしょう、「女子力」って。そういう数値があるのでしょうか?年頃の女の子たちには「女子力」を計る能力が備わっている?
そう、それはドラゴンボールのサイヤ人たちがスカウターで相手の戦闘力を推し量るかのように・・・世の女子たちは「女子力」による格付けを行っているようなのです。
恐るべし女子の世界・・・。そんなことが本当にあるのならば、女子の心の中はカフェでキャッキャウフフとお茶をすすりながら「女子力たったの5か・・・ゴミめ・・・」や「私の女子力は530000ですよ!」等といった呟きでいっぱいなのでしょう。怖い!ひたすら怖い!
一方で、男性の世界には「男子力」というものは存在せず、常にすっぴんですので、メイクのスキルを問われることもございませんし、大変に気が楽なのです。
このように、女子と男子では同じ地球上に生きているとしても、感じ方や考え方が別の銀河のモノかのように違っていることが分かりました。
しかし、男である私は思うのです。「目に見えないものに怯えないで欲しい」と。誰かの物差しで、あなた自身をはかれるわけがないんです。何を食べていても、何を着ていても、あなたはあなた。他人の評価を鵜呑みにして、縮こまらないで欲しい、と。「バラの花の名前を、違う名前で呼んでみても、花の匂いは同じ」と、そういうことなんです。
自分を信じると書いて、「自信」と読みます。何もないところから自信は生まれません。そう、自信には根拠や実績が不可欠です。それがなければ自分を説得することができません。そういうものを持つべきなのです。例えばこれだけは欠かさず行っている、続けている、とか。そういうものを。
そうすれば、あなたはずっとあなたでいられる。誰かに格付けされることのない、あなたでいられると思います。
・・・と、いうようなことをその女友達にお話ししたと思います。
ですから、同じような思いで嘆かれている方がいらっしゃったら、そんなこと、気にする必要ないんですよ。
「生きろ。そなたは美しい」
そうでしょう?