Node-RED Con Tokyo 2019
パートナー企業の方からお誘いいただきまして、行ってきました!
https://node-red.connpass.com/event/134631/?utm_campaign=event_reminder&utm_source=notifications&utm_medium=email&utm_content=title_link
1. Node-RED Con Tokyo 2019
Node-RED についての、日本で初めての技術カンファレンスです。
色々な方が、情報を発信してくださいます。
セッションのタイトル等は、上記の URL を参照ください。
では、抜粋しながら概要を書いていきますね!
イベントのビデオとドキュメントはこちらで公開されてます。
ここに記載させていただいているものはあくまでも抜粋なので、ぜひ!ビデオとドキュメントもご覧ください!
2. Keynote
2−1. オープニング
日立製作所さんによる、会場提供とサポート!
ありがとうございます!
運営メンバーのご紹介
https://nodered.jp/
ハッシュタグ
#nodered
#noderedjp
です!
2−2. 田中 正吾さん (1ft Seabass)
フロントエンドのフリーエンジニア。
ドローンを操作するとか、HoloLens に伝えるとか、の紹介
・Node-RED は知識の架け橋
・Node-RED は今後も色々なシチュエーションで利用されるはず
・ともなって様々なユースケースで想定していなかった問題に直面する
・node や flow としてオープンにすることでディスカッションできる
・より良い node、Flow、プロダクト、コミュニティとして発展する
・ここまでオープンだからこそ発展のスピードが上がるはず
・Node-RED UG (ユーザグループ) を、あらゆるリソースが集まる場所にしたい!
2019 Node-RED Community Survey の紹介
https://nodered.org/about/community/survey/2019/
Personal Use が 74.6% と多いが、Commercial Use も 16.1% ある!
2−3. 古城 篤さん (株式会社ウフル)
・2015 年に、Node-RED の商用事例を発表 (風車のリモートメンテナンスシステム)
・Node-RED を使ってデザイン思考開発
プロダクトの開発から、テスト、検証分析にも使える!
・Node-RED デザイン思考開発事例
村田製作所さん、湘南ベルマーレさん (スタジアムの熱狂度の可視化)、他
・Node-RED 活用の本当の効果
単なるビジュアルプログラミングではない
クラウド, IoT, AI, ブロックチェーンにも使える
ちゃんと使えばデザイン思考開発が 5 倍加速
つまり 5 倍速くビジネス検証サイクルを回せる
単なる Visual tool だと思ったら大間違い
おもちゃだと思ってたら大間違い
食わず嫌いしてるうちにビジネスに差が出る
ビジネスで勝つための Node-RED
単に開発が速いのが嬉しいのではなくて、プロダクトやサービスは、価値を増幅することが目的。
Node-RED を使えば、そのプロダクトやサービスに価値があるか、早く知ることができる。
2−4. 横井 一仁さん (日立製作所 中央研究所)
Node-RED の開発に参加しよう!
Git Hub 上の Node-RED 開発チームにも属している。
Node-RED の普及
・npm リポジトリからのダウンロード数は累計 190 万 (現在 6 万/月)
・Node-RED のコンテナイメージの総ダウンロード数は 1,000 万以上
・Node-RED が OS イメージに標準搭載されている Raspberry Pi の総出荷台数は 1,800 万以上 (現在 60 万/月)
Node-RED への貢献
・2017 年から Node-RED プロジェクトに参加し、2019 年 07 月までに 480 コミット、62,629 行のコードを提供
・日立のコントリビュータは 18 名、内 5 名は GitHub 上の開発チームに所属
Node generator (Open API ドキュメントや function ノードのソースコードからノードを自動生成できるツール) も!
OSS の開発に参加するメリット
・安定したリリースを製品に採用するタイミングの把握
・バグが見つかった際に迅速に修正できる体制確保
・独自機能を継続にメンテナンスする工数を不要化
など
2−5. 萩野たいじさん (IBM)
Low-Code/No-Code の世界
プログラムが出来ないから使う?
コードを書きたくないから使う?
いやいや、そうじゃなくて、
簡便, 効率, 共通, 高品質化!
Node-RED は、ハードウェアデバイス, API, オンラインサービスが画期的な方法で結合された "仮想環境" をブラウザ上で実現したもの。
Node-RED の歴史の紹介
Node-RED Dashboard の紹介
IBM Cloud 上ですぐにつかえる!
3. セッション
2 つの会場で行われましたので、私が受けたのは半分です。
3−1. [1-B] Node-RED だからできた!半導体企業による IoT ソリューション
齊藤 直孝さん (ラピスセミコンダクタ株式会社 新規事業プロジェクト)
半導体の会社です。
ディスプレイ, LSI, DRAM, マイコンとか。
好きなノードは Function, Debug, Injection.
嫌いなノードは Switch, Change.
Node-RED から無線を動かす!
(Linux カーネルドライバ等、無線 IC を動かすためのソフトウェアは全て自作)
Node-RED では、自作, カスタマイズしたノードを活用。
http post って何?から初めてここまできた。
Node-RED は、プログラムが見やすい、メンテしやすい、簡単に学べる、等々のメリットがある
3−2. [2-B] 初心者から上級者まで かゆいところに手が届く Node-RED 開発環境、enebular
山崎 亘さん (株式会社ウフル X United enebular プロダクト マーケティング)
Node-RED を使うには、
ローカルにインストール、アカウント登録してクラウドで利用、
という方法があり、IBM Cloud でも良いけど、多機能すぎるので、
eneblar をおすすめ!
・フローをプロジェクトとして管理できる
・ダッシュボードで複数のプロジェクトを管理
・複数ユーザと共同作業
・権限付与も可能
・フローの共有、再利用 (特定ユーザに、パブリックに)
・リモートの、複数の、デバイスにデプロイ
・デプロイしたデバイスの一覧管理
・AI モデルノードは、Coming Soon!
3−3. [3-B] Node-RED を実際の IoT ビジネスに適用するために苦労した 3 つの話
中島 智弘さん 富士通株式会社 ネットワークサービス事業本部 IoT ビジネス事業部 ソリューション部
「Node-RED x Android 内蔵 3 軸加速度センサでモーションセンシング
exec ノードを使って力技で実装!
Node-RED とわたし。
はじめた当時、Node.js も未経験だった。
ノードの作り方を公式サイトで勉強して、Node-RED 用ノードを公開!
Node-RED を使った自社サービス
・IoT データ収集 Platform「IoT Platform」
・製造業向け Platform「COLMINA / COLMINA エッジ」
・大規模 IoT データ活用基盤「ダイナミックリソースコントローラー」
大規模化した時の Node-RED の悩ましい点
・例外 (準正常) 処理の実装がたいへん
・単体テストの自動化が難しい
・Function ノードを多数使うとデバッグが難しい
3−4. [4−A] Node-RED を使ったハンズオンを 100 回やってわかったこと
西田 有騎さん さくらインターネット株式会社
エンジニア、というよりは、伝える人。
これから使っていく人向けに!
もともと、プログラムを書くことはできず、インフラ寄りのわずかな経験があるのみ。
さくらで IoT プラットフォームサービス「sakura.io」がリリースされました。
市場に展開していくうえで、
・「そもそも IoT とは?」という市況でのサービスイン
・「プラットフォーム」という中間商材&説明商材
当然、伝わらず。。。
サービスの魅力を知ってもらうために、IoT の全体像、
「デバイスからアプリケーション」までを作れる体験が必要。
とはいえ、そのようなスキルはなく。。。困っていたが、
Node-RED を教えてもらいためしてみたところ、とても簡単に開始できて、簡単にデータを見ることができた!言葉ではなく心で、素晴らしさを理解した!
sakura.io を通して、Node-RED での Web サービス連携や、
マイコンやプログラムの構築を、ハンズオンで提供。
Node-RED は、単なるビジュアルプログラミングツールではなく、「対話を生む」ツール。
スキルが違う人をつなぐ、
背景が違う業界をつなぐ。
イノベーションに必要なもの「ネットワーク同士を結ぶポイント: ストラクチュアル・ホール」、Node-RED は、既存の知をつなぐ!
「やりたいこと」を「できる」に変えたい
そんな時に Node-RED を触ってみて欲しい。
3−5. [5-A] Hello, TJBot with Node-RED TJBot で学ぶ AI / IoT の世界
境川 睦さん (Pumpkin Heads 株式会社)
TJBot とは...
Thomas J Watson にちなんだロボット、ということでネーミングされた。
IBM US Research が、Watson を学習するために開発した、
レーザーカットされた段ボールで作る AI キット。
Raspberry pi 2B/3B をベースに、Node.js / python / Node-RED で構成されている。
アメリカでは、IBM Cloud Watson を活用して、
・Text to Speech
・Speech to Text
・Assistant
を利用して動画が紹介されている。
20 名先着順で、「外側組み立ての」ハンズオンをやったら、開会間も無く満席!
参加者や参加希望者からは、中身のハンズオンなど、色々トライしたい。。。という要望も。
コストの問題があり難しかったが、
・キットの見直し
・ソフトは、Qiita の記事をベースに
・Node-RED 環境をイメージ化
等々により、TJBot zero が完成!
クライドの API を利用して、AI の利用を拡張拡充できる
・IBM Cloud
・画像認識: Watson Visual Recognition
・音声合成: Watson Text to Speech
・音声認識: Watson Speech to Text
・翻訳: Watson Translator
・IBM MAX
・Image caption generator
・IBM 以外のクラウドも
・Google translator
4. 感想
Node-RED の色々な活用方法が聞けてとても良いカンファレンスでした!
Node-RED = IoT、というイメージが強いですが、そもそも、
素早く簡単に使えてメンテナンスしやすい、という特徴がそうさせていると感じます。
なんかもう、ほぼ全てのことに同意できちゃうので、
感想書くことが無いですね。。。w
ありがとうございます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?