思い出すいつかの夏休み
夜光貝のひかり 遠藤由実子著 文研出版
本とはどこで出会いがあるかわからない。
先日の神保町ブックフェスティバルで、著者が出版社のワゴンで売り子(?)をしていたので、この本を図らずも手にしてしまったのだ。その出会いは、とても素晴らしかった。
心無い言葉に傷ついた少年。傷心のまま夏休みを奄美大島で過ごすことに。島での出会いが少年を変え、成長していく物語。そこで出会ったのは……
遠藤さんが書いたように、思い出すいつかの夏休みの物語だった。
端正な小説を書く遠藤さんには、いつか大人たちの物語も紡いでほしいものだ。