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『緑の歌』読書会で紹介した本

『緑の歌』 上下 髙妍 KADOKAWA

あるラジオ番組に「B.B.Sリクエスト」というコーナーがある。B.B.SとはBefor Birth Songの略、生まれる前の音楽のことだ。聴いていると、「それはついこの間の曲だろう」というのもB.B.Sとしてかかっていたりして、馬齢を重ねてしまったことを実感したりするのである。
リクエスト曲の中には、自分が若い頃、音楽に一番敏感な頃の曲なのに、聴いたことがなかったなあ、というものもある。例えば「はっぴいえんど」、その時代にいたにもかかわらず聴いた記憶がない。
しかし、わたしが聴いたことない音楽は、半世紀の時を経て海を渡たり、少女の琴線に触れることになる。
日本の音楽とともに、台湾の海辺町育ちの少女が、人生を歩き出す物語が「緑の歌」だ。
髙妍氏の描く繊細な線は、彼女の心のありさまを現しているかのようである。
漫画にしては上下巻の短さ、しかし、物語は濃密だ。

物語の中に出てくる楽曲の不完全なリストは、下記に。
音楽とともに読むのも一興です。

https://www.youtube.com/playlist?list=PL_c64k_2vUyRUFyLbDHvp0gboPBjAcxtx

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