起立動作①
毎日ノート投稿❷❻日目です。今日は起立動作について解説していきたいと思います。みなさん、起立動作が出来ないヒトに対してスクワットの練習をしていませんか??これは大きな間違いです。
では何が違うのでしょうか?
スクワット動作は重心を支持基底面の中にキープしたまま上下動する動きです
起立動作は座面から離れた瞬間に支持基底面が殿部から足部へ移動する動作です。起立動作は支持基底面が変わる動作です
起立動作には2つの重心制御が必要です。
1)重心の前方移動課題 2)重心の上方移動課題
重心の制御が違うためスクワットを100回出来ても起立は出来る様になりません。
起立動作の戦略
1)スタビライゼーションストラテジー 2)モーメンタムストラテジー
この2種類が存在します。
スタビライゼーションストラテジー
体幹を大きく前傾させて足部の支持基底面に入れてから立ち上がる動作です。運動の制御が随意的です。
モーメンタムストラテジー
重心を前方に加速させて勢いを利用する方法です。スタビライゼーションストラテジーと違ってfeed foward制御になります。そのためオートマッチクな動作になります。
健常者は基本的にモーメンタムストラテジーを利用しています。
それはなぜか?
1)体幹という重たい物体を大きく傾けると殿部離床後に殿筋に大きな力が必要になること 2)動作に時間がかかること
この2つの理由が考えられます。
しかし・・・・患者さんはモーメンタムストラテジーを使えないヒトが多いです
なぜでしょう?
筋肉を瞬間的に収縮出来ないため(筋の反応性が悪いため)です。
次回は起立動作のメカニズムについてお話していきます。
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