19日目
最近の世の中は水害が増えてきてますね。冠水したり土砂崩れが起きたりと・・・みなさんのご無事を祈っています。私の知り合いの人達はみんな無事だったので安心しました。
さて今日は腸脛靱帯について解説していきたいと思います。
腸脛靱帯は靱帯としての制動はとても弱く大腿筋膜が肥厚したものと言われています。
腸骨陵から大腿外側を通りガーディー結節に付着しています。
腸脛靱帯の痛みが出る要因
1)腸脛靱帯自体の硬さ 2)内反膝 3)膝関節外反モーメントの増大 4)摩擦を生じやすい外顆の形態があげられます。
好発部位
腸脛靱帯と大腿骨外顆が接触する部位
膝関節の屈伸に伴い大腿骨外顆の位置関係が変化すると言われています。
伸展位 →外顆の前方を通過 30~45°屈曲位→外顆の直上を通過 それ以降の屈曲→外顆の後方を通過
この情報はいままであまり意識していなかったのですがそごく大事な要素だなと感じます。それだけ位置関係が変化するということはそれだけ動く柔軟性や滑走性が必要となってくる訳です。
腸脛靱帯の評価
1)グラスプテスト 2)オベールテスト
骨関節の形態特性も理解しておくことも重要性です
1)股関節伸展の可動性 2)股関節内旋可動性 3)膝関節伸展可動性 本症例の特徴としては股関節伸展および内旋の可動性が制限されている症例が多いです。そのため股関節外旋を呈しやすく外側荷重が強いられます。また伸展制限であることが膝関節外反モーメントの増大につながりやすいといわれています
立位アライメント評価
膝蓋骨の位置を評価します。多くは膝蓋骨外方位に位置していることが多いです。スクウィンティングパテラといって膝蓋骨の位置が内側に向いている人も1割程度は存在すると言われています。そのような方の特徴としてトレンデレンブルグ兆候が出現すると言われているので腸脛靱帯の近位側が引き伸ばされて症状がでますね。
腸脛靱帯はどのストレスによって痛みが生じているか?
多くは膝関節外反モーメントで生じると言われています。 1)膝関節内反位での荷重 2)骨盤外方位 3)COM外方位
動作分析をする際には上記のような現象が起こっていないか確認しながら分析しています。