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ピーナッツ愛
スヌーピーはカワイイ。
物心がついた時にはヌイグルミを四六時中かかえていた。
家にいるスヌーピーを数えてみたら少なくとも50匹はいる。
マグカップ、スマホケース、PCに貼ったステッカー、数えればキリがない。
来年のカレンダーもスヌーピーと早くも決まっている。
アメリカのラッパーのスヌープ・ドッグは親からスヌーピーに似ているからスヌープという芸名にしたらしい。歌っているラップと風貌からは想像ができない、オチャメなストーリーだ。
え?スヌーピーって何?
という人には会ったことがない。
スヌーピーはキライだ!
という人にも会ったことがない。いや、会いたくもない。
でもみんな勘違いしている。スヌーピーはもちろんカワイイし、それは疑いようがない事実である。でもスヌーピーはピカチュウであって、ポケモンではない。スヌーピーのカワイさが際立ちすぎていて、スヌーピーが登場するピーナッツというコミックの壮大な世界観やストーリー、そして込められた数々の名言を知らない人が多すぎる。何を隠そう、僕も全然知らなかった。人生損してた。人生損する人を減らしたいので、今日は少しその素晴らしさの一部を共有したい。
ピーナッツって?
作者はチャールズ M.シュルツ氏。(1922年11月26日~2000年2月12日)
シュルツ氏は1997年75歳のお誕生日プレゼントとして取った5週間の休暇以外、亡くなる直前の1999年12月の断筆宣言まで1日も休まず、17,897日分のコミックを描き続けました。
資料収集からセリフの書き込みに至るまで、すべての作業にアシスタントをつけることなく、たったひとりで行っていました。
(参照:日本のスヌーピー公式サイトより© Peanuts Worldwide LLC)
約50年も1人で書き続けてるという事は、もうシュルツさんの77年の人生の大半をピーナッツに費やしているという事なので、シュルツさんの人生がそこに記されていると言っても過言ではないのである。公式サイトによると、「世界75か国・21言語で3億5500万人以上の読者」がいるらしく、幅広い人々に愛されているのが分かる。
最近街中がスヌーピーで溢れているなと思ってたら70周年記念だからだそう。シュルツさんが亡くなって20年も経つのに、世代を超えて愛されているのはキャラクターのカワイさだけではないはずだ。
まんまとKFCのコンプリートパック¥4980を買ってしまう始末である。
これは知らなかったのだが、日本だと作家の谷川俊太郎さんやさくらももこさんなどが翻訳して出版されているみたい。
ピーナッツの醍醐味は。毎日綴られる数コマのチャーリーブラウンやその仲間のシニカルで、アイロニックで、ユーモラスで、ハートフルで、シンプルなやり取りと言語化されていない心情の可視化である。形容詞がいくらあっても足りない。
お気に入りを紹介しよう。
主人公チャーリー・ブラウン
#peanutsspecials #pnts #schulz #charliebrown #goodgrief #onehundredandeightyfour #lose #sincere pic.twitter.com/q5vJvLCIft
— Official Peanuts Specials (@PeanutsSpecials) October 29, 2017
野球で全く勝てない(184敗目)。最後のコマで、
「真面目に頑張ってるのになんで負け(続け)るんだろう?」
と呟いている。どこかドラえもんののび太を彷彿とさせるが、それでも頑張り続けるチャーリーに、挑戦し続ける事が勝つ可能性を失わない唯一の方法だと教えてくれているようだ。185回目の挑戦が勝利かもしれないと。
捉えようによってはネガティブに捉える事もできるし、ポジティブにも捉える事ができる。想像を掻き立てる空白と、読む人の状況によって変化するストーリーがピーナッツの最大の魅力かもしれない。
キャラクターを一見すると子ども向けのコミックかなと思ってしまいそうだが、内容を見ると人生観や世界の風刺など大人向けの深いメッセージが含まれているように思う。
興味が出てきた方は、ぜひコミックを手にとって少し読んでみて欲しい。
ちなみにカリフォルニアのサンタローザにシュルツ美術館があるのだが、世界で唯一のサテライトミュージアムが南町田に2019年にできた(以前は六本木にあった)ので、良ければ足を運んでみてほしい。本家に比べて規模は小さいが、ピーナッツの世界を凄く感じられるのでオススメです。