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海外留学のすゝめ

先日、ひょんな事からアメリカの大学に留学したいという高校生から相談を受けました。私がアメリカの大学に通っていたのは2001年から2005年と15年以上前の話なので、留学に取り巻く環境が大きく変わっています。当時と1番違っているのは、インターネットが民衆化し世界中の情報が簡単に手に入るようになりました。HarvardやMITの授業でさえもオンラインで受講できてしまう世の中です。英語学習も、オンライン英会話等で簡単にネイティブと話す事ができます。

果たして高いお金を払ってまで留学する必要はあるのか?

と一瞬思ったんですが、圧倒的に留学した方が良いと思う理由があるので、書いていきます。

前提として

私は高校を卒業して、日本の大学に進学せずアメリカの大学に進学しました。南カリフォルニアの州立大学に通いました。時期は上述の通り2001年からです。余談ですが、渡米直後に9・11のテロがNYで起こり、英語もままならない状態でかなり不安だった事を今でも覚えています。私は帰国後起業し10年以上企業経営をしていますが、留学先での経験がかなり活きていると思います。留学当時から15年以上経っていますが、留学のメリット・デメリットはそんなに変わらないかなと思うので次項から説明していきます。

注:アメリカの大学をベースに書いていますが、大学院でもアメリカ以外の国でも同様のメリットを書きます。

圧倒的メリットその1

留学で得られる1番大きなメリットはやはり適応能力と問題解決能力が飛躍的にアップする事だと思います。海外で暮らすという事は、文化・言語・慣習が違う人々と関わりながら生きていくので、日本で暮らしている時の価値観で対応できない事が日々発生します。正直、イライラする事も多々起きますが、都度それを乗り越えて許容し吸収していく事で、物の見方が広がり、新しい事象に対しての対応する力が磨かれていきます。

また、ただ旅行するだけでは発生しないような問題が頻繁に起きます。例えば自分の体験を例に出すと、
- 急にUS1,000ドル超の電話代の請求書が送られてくる
- ルームメイトの部屋に警察が家宅捜索に入り事情聴取される
- ネットの個人売買で買った車が、当日高速道路で止まる
- 通学中の車に後ろから追突されERに運ばれる
- 翌週↑の請求書4,800ドルが送られてくる
など。

挙げたらキリがないですが、複数の問題が重なるとマインドシェアがかなり奪われ精神的にかなり鍛えられます。ただ、自分自身で全て解決しないといけないので、問題解決能力が飛躍的にアップします。

起業した際に、先輩経営者から起業は辛い事が本当に多いよと言われましたが、10年経った今振り返っても、留学当時の方がハードシングスは多かったように思います。

圧倒的メリットその2

海外留学をした人が口を揃えて言うのが、当たり前すぎて見過ごしていた日本の魅力に気付けたという事です。隣の芝生は青いと言いますが、日本にいると海外の良い部分がすごく魅力的に見えます。歴史や文化、食など、海外で暮らし、学んでいく中で自国との差分に気付き、より自国の魅力に気づく事ができるのも海外留学のメリットだと思います。

その他メリット

- 必死で勉強しないと卒業できないから必死で勉強する(これはデメリットでもある)
- 理系文系の選択を高校の時にしなくて良いので、高校の時文系でも理系の道に進み易い
- 世界中に繋がりを持てるようになる(かもしれない)

などなど

まとめ

メリットばかり書いてきましたが、デメリットもたくさんあります。海外留学(特に大学、大学院)はとても費用がかかります。今であれば、コロナ禍で学校に通えなかったり、入国できないというハードルもあると思います。また、日本と同じような安全が保証されている訳ではありません。

言語のレベルや留学の予算など人によって違うので、全く同じメリットを享受できる訳ではないというのが事実ではあります。ただ誰にでも言える事は、逃げ帰らなければ確実にレベルアップができるのが留学のメリットだという事です。

将来、世界で戦うみなさん、是非騙されたと思って行ってみてはいかがでしょうか?

※ 海外で働くのも同じような経験を積む事ができると思いますが、Visaなどの関係でハードルが高くなっているので今回は海外留学に的を絞って書きました。

留学についてPodCastで少し話しました↓


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