【詩】わたしはエンターテイナーじゃない
「つまらない」と嘆いた今日は
心が躍る楽しい明日に
悲しいとふさぎ込んだ時間は
「それでも」と顔を上げる瞬間に
そんな風に思いたいのに
似たような今日がやってきた
自分にないものを欲しがって
相手の持つものをうらやんで
「ないなら作れば」なんてキレイごと
「すでに持ってる」なんてキレイごと
誰にも分からない内側を
分かった振りする他人ばかりだ
そんなとき、あなたと出会った
誰かを恨んでも変わらない
誰かの根元は変えられない
変わらないことを悲しむより
変えられることを楽しもう
あなたの言葉は温かい
春風みたいに、冷めた胸を撫でていく
わたしは「誰か」になれないから
わたしは「わたし」で生きていく
死ぬまで「わたし」で生きていく
周りは「ふつう」を押しつけるけど
わたしの「ふつう」で跳ね返したい
押し付けられた「ふつう」で
わたしはたくさん傷つくだろう
たくさん傷つくだろうけど
笑える毎日で癒したい
「変われたんだ」と
胸を張って生きていたい
あなたの言葉で救われた
今度はわたしが救いたい
わたしはエンターテイナーじゃないけれど
あなたを笑顔にしてあげたい
【次】 みんな
【前】絶景の神様
【その他の作品】→ こちら へ どうぞ
//////////////////////
見出し画像には、『よしなぎ』さんのイラストをお借りしました！
ありがとうございます！