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なぜSDGsの取り組みが進まないのか?その根本的な理由とは

こんにちは、naok1です。

「なぜSDGsの取り組みが進まないのか?その根本的な理由とは」というテーマで書きたいと思います。


SDGs認知度は高いが…?

先日の記事で、「「知っている」のその先へ」行くことが大切であるとお伝えしました。

朝日新聞による「SDGs認知度調査」で明らかになった通り、”認知度が高まる中で、実際の取り組みへつながるには至っていない現状"が浮き彫りとなっています。

ようやく日本での認知度も5割近くになり、SDGsを知っている人は増えてきてはいるものの、次の一歩が進まないんですよね。

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出典:https://miraimedia.asahi.com/sdgs_survey07/

なぜ進まないのか?
その点について、今回深堀をしようと思います。

なぜSDGsの取り組みが進まないのか?

「SDGsに関心を持ちにくいのはなぜですか?」

とあるSDGsのディスカッションイベントにて、複数人かに聞いたことがあります。

「一つ一つの目標が壮大すぎてピンと来ないから」
「日常に追われてそれどころじゃない」
「そもそも自分が取り組み必要性を感じられていない」

と、まあ、こんな具合です。

共通しているのは、「自分と直接の関係性がないから関心が持ちにくい」ということ。
つまり、ジブンゴト(当事者意識ともいいます)になっていないということです。

ジブンゴトになるきっかけとは、主には、ある種の原体験喜怒哀楽が揺さぶられるような感情に働きかける経験(以降、体験と書きます)です。自分以外のなにかとのコミュニケーションを経て刺激を受けることが、外側に関心を向けるきっかけになります。
海外留学などで人生変わった!という方は、往々にしてそのパターンと思います。

逆に言うと、体験がないままだと、つながりが内にこもりがちになり、他人あるいは自分の属するコミュニティや世界以外になかなか関心が及びにくい。

原体験はおおよそ受動的ですので、原体験の有無は人によりますが、感情を揺さぶる経験は、意識的に作り出すことができます。自分のコンフォートゾーンを脱すること・異なる属性の方々とのコミュニケーションで発生しやすくなります。

ちょっと話が逸れ気味になりましたが、
ジブンゴトになっていない状態でSDGsを知識として知るだけだと、「スケールの大きなSDGsという取り組みが自分と直接の関係性がないから関心が持ちにくい」となってしまい、ジブンゴトになりにくいのです。

SDGsの認知度が上がったところで、取り組みが進まないのは当たり前のことなのです。


SDGsウォッシュが起きている本当の理由

SDGsウォッシュとは、「表面的にはSDGsに取り組んでいるように見せておきながら、実際は中身が伴っていない」状態のことです。
すなわち、「言っていることとやっていることが違う」状態です。

SDGsウォッシュの特徴や回避策については、電通のSDGsコミュニケーションガイドに分かりやすくまとめられていますので、ご参照ください。

企業自身が、「自分たちとは直接SDGsは関係性がない」「企業活動における優先度が高くない」という前提を持ってしまっていると、
対外的にはSDGsに取り組んでいるように見せつつも、内部では具体的に取り組む責任者がいない、あるいは取り組もうとしてもいろいろな障壁があり進まない、という状況に陥り、結果、SDGsウォッシュになってしまうのです。

良かれと思ったことが裏目に出てしまうのは嫌ですよね。SDGsウォッシュに対する世間の目もシビアになってきており、そもそもSDGsを掲げなければ良いという負のスパイラルになりかねないこともあります。

SDGs認知度が上がってきたからこそ、ここからがSDGsの取り組みとしての正念場と言えるかもしれません。


今後どうしていくべきか

SDGsウォッシュを回避しながら、取り組んでいくにはどうすればよいか。

一言でいうならば、「SDGsをジブンゴトにする」ことです。

繰り返しになりますが、他人あるいは自分の属するコミュニティ以外の異なる属性の方々との出会いやコミュニケーションが、ジブンゴトにするきっかけになります。

僕自身の体験でいえば、職場の同僚がある日突然男性から女性になったり、海外出張や駐在を経て異文化の方々と公私ともに過ごしたり、がSDGsや社会問題に目を向ける大きなきっかけになりました。

程度の差こそあれ、「チャレンジする」は一つのカギだと思っています。
これまでの自分のプライベートや仕事の枠を超えたチャレンジが、「世代」「ジェンダー」「人種」「コミュニティ」「地域」を超えたコミュニケーションにつながる。その結果、自分以外の存在に関心を強く持つようになり、ジブンゴトになると考えています。

当たり前が変わる体験をもっと身近に。
周りの出来事をもっとジブンゴトに。

やれることはたくさんあるはずです。

おわりに

ちょっと抽象論に近い話が多くなってしまいましたが、今僕が思っていることを書いてみました。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

少しでも共感していただいた方、ぜひいいねとフォローお願いします^^
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ではでは!

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