落語の寄席の初めて行ってみました【50代からのゆるチャレ】
「50代からのゆるーくチャレンジ」をテーマに活動していますなおすけです。
今回は落語の寄席は人生を豊かにするかというテーマで考えたいと思います。
皆さんは落語の寄席に行ったことがありますか?
落語家はテレビでタレントやコメンテーターとしてよく見ますし、最近では俳優としてドラマに出演したりしてマルチな活躍する方もいますね。
しかし、落語を見に寄席に行くという人はまだまだ多くはないのではないでしょうか。
私も行ったことがありませんでした。
ただ、ちょっと行ってみようかなという軽い気持ちで行ってきましたので結果を書いてみたいと思います。
1.落語の寄席を見るきっかけ
きっかけはたまたま下記の本を読んだことでした。
「ビジネスエリートがなぜか身につけている 教養としての落語」 立川談慶 著
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この本を読んで落語に興味を持ちました。ポイントは以下の通りです。
•落語には古典落語と新作落語がある。古典落語とは江戸時代に作られた落語をベースに行われるものであり、新作落語は古典落語以外の落語である(昭和や平成なって作られた落語は新作落語になります。)
•古典落語は300ほどの基本的な話があって、それを落語家たちが自分のアレンジを加えて話をするものであり、お手本があるということ(これを知っていると知らないので、だいぶ落語の見方が違ってくると思います)
•落語家は家柄や親などは関係なく誰でもなれる。師匠の弟子として認められれば落語家になれる。歌舞伎のように家柄が重んじられることはない。
2.鈴本演芸場に行ってみて分かったこと
1)場所と料金
東京上野にある鈴本演芸場に行ってみました。グーグルマップで寄席を調べてみると、東京にはいくつもあります。
そして、この寄席は毎日演者が変わりながらやっているのです。
ですので、演者にこだわりがなければ落語はいつでも行こうと思えば楽しめるものなのです。
私はたまたま東京の人形町に用事がありましたので、一番近かった鈴本演芸場に行きました。
私が行ったのは17時から20時過ぎまでの夜の部でした。料金は3000円です。まあ、時間的にも金銭的にも、映画を2本見るようなお金ではないでしょうか。
2)出入り自由で気軽に行ける
お客はまばらで200人ぐらい入る部屋に4分の1も入ってなかったと思います。
いきなり行くと席がない可能性があると思ってましたが、開演30分前に行ってもチケットも簡単に買えました。
毎日やらずに週に1回やって満員にしたほうがコスパは良いのではないかという考え方もありますが、そうしないことに意味があるんだなと思いました。
しかし、落語を見たいと思った時にいつでも見れる、また見れる場所がたくさんあるというのはありがたいと思いました。
もちろん人気のある落語家が出演するときはこんなことはいないと思います。
3)落語の笑い
ずっと爆笑の渦かと言うと、そんな事はありません。こう書くと面白くないのかなと思われるかもしれませんがそうではありません。
落語と言うのは落ちる話ということですので、話の途中は話を聞く時間があります。
話が落ちたときに笑いが起こる。
もちろん落ちても笑いが起こらない場合もあります。
それは演者の腕次第かと思いますが、それだけではありません。
お客さんの知識や心構えも影響することがわかりました。
そうなんです。
お客さんの予備知識や前提知識があればあるほど落語と言うものは面白くなるのです。
こういう点は歌舞伎や能に近いものがあると思います。
ただし、歌舞伎と違って落語の場合は言葉がわかりますので、話が理解できるいう意味では、敷居が低いと思います。
4)演目は落語以外もある
もちろん落語がメインですが、落語と落語の間にマジックや三味線などがあります。
落語ばかりだと疲れるということかもしれません。
確かにそうだと思います。
私がこの中で面白かったものに紙切りがありました。
紙切りは、お客さんからのリクエストを聞いて、その形を紙で切ってみせるものです。
お客からどんなお題が出るかは分かりませんので、お客と演者の間にちょっとした緊張感が生まれます。
またそれが面白さの1つでしょう。
もし、私が指名されれば龍や五重塔とかのある程度、形がイメージできるものにするかなと考えていました。
しかし、このときのお客さんは驚くものでした。
「先日亡くなった西田敏行さん」とリクエストしました。
私はそんなもんでるわけないと心で思いましたし、演者の方も困ったような顔をしていました。
しかし、演者の方はちょっと考えた後、さっと紙を切り始め、西田敏行さんの代表作である釣りバカ日誌の一場面を見事に紙を切って表現されたんです。
これを即興でやりとげたということに驚きました。
次のお客さんはダルビッシュ有選手のリクエストでしたので容赦ないですね。
5)また行きたくなる
今回の鈴本演芸場での演者の方は誰も知らない方でした。
誰ひとり知らないアーティストばかりの音楽フェスに行くようなものですね。
それでも面白いと感じれるのが落語の魅力だと思います。
何が出るか分からない(もちろん何も出ないかもしれない)という楽しみがあります。
寄席もどんな話があるのか、落語家がどんなアレンジをするかなどのワクワク感があります。
特に話の前段(まくら)は落語家の個性やオリジナリティが出るとのことですので面白いと思います。
江戸時代から続く練りに練られた話の面白さとその江戸時代に出来上がった話を現代の演者がどう表現するのかという楽しみがあります。
ただし、どの話が面白いか、どの落語家がうまいかを決めるのは専門家や評論家ではなく、自分自身だと思います。
そんな気持ちで落語の旅に出ることができればし幸せですね
3.結論
落語は日本が誇る芸術であり、知的な遊びであるとともに普通に笑える場を私たちに手軽に提供してくれるエンターテイメントだと思います。
どのように接するかによってその人の人生を大きく変え、より充実したものにできる可能性があると思います。
まあ分からないという人は分からないですね。
なんといっても私も寄席に1回言っただけの超初心者ですので落語という面白そうな趣味がどこまで自然に続けられるかは分かりません。
とりあえず、今度は浅草演芸場に遠征してみたいと考えています。
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