見出し画像

赤西くんの10周年ライブに7年ぶりに参加した話


赤西くんの10周年ライブを振り返ってみようと思います!

7/2(日)代々木第一体育館。

わたしはドライな感情とともに参加していました。


ファンクラブには入っているものの、長らくライブに参加していないし、最前線でアメリカツアーやら、全国ツアーに参加しまくっていた当時とは熱量が違います。


ライブ友達も全員結婚したか、仕事が忙しくて、赤西くんからはすっかり離れていたため、一人で参加。
ただ20代の全部を、とんでもない熱量傾けてきた人の10周年の節目に、ファンの端くれとして会場の隅っこの方でお祝いできたらいいな、みたいな感じの感情でした。
温度感は低いものの、久しぶりに参加するライブはどんな感じだろうとワクワクしていました。


ライブ当日も前日から旅行に行っていて、東京駅に着いたのは14:30。
荷物を預けたりなんやかんやで、会場に着いたのも開演ギリギリ。
ファンの間で「カワイイ」と話題になっていた、ビールの形の乾杯ペンライトを掲げながら、写真を撮る方々を横目で見つつ、ライブが始まるのを待っていました。

会場が暗転すると、10周年らしく独立前から順番に、時系列で曲を振り返っていくコンセプトで、2004年からスタート。
ファンが大好きなムラサキ。
実はこれ、作曲家?作詞家?の許可が下りてたら、なんと2003年のHesitateから始まっていたというのだから、とんでもない話だ。
そんなことをしていたら、ファン全員が開始2秒で死んでいると思う。


相変わらず綺麗な照明。
どこの席からみても楽しめるステージ。
「ステージと客席」という平面だけでなく、ライブ会場を「立体的な箱」として
タテもヨコも奥行きも、余す事なく魅せるセンスのいい空間づくり。


いやーやっぱりいいなあ。
好きだなあ。


ファンの全員が思っていると思うが、仁くんはオンラインや紙媒体よりも生が断然、一億倍かっこいい。
というより、ライブに来るのが一番魅力が伝わりやすい。
仁くん自身が、自分の「魅せ方」「見え方」をよく知っているからだ。
「自分」だけでも、「音楽」だけでもなく、
自分を含めたすべてのパーツをショーの一部分としてまるごとプロデュースしている。
圧倒的なオーラ・パフォーマンスという本人の魅力に加え、
プロデュース力がずば抜けているので「魅せる」のが天才的にうまいのだ。
この人を見ていると、才能って本当にあるよなあと思わずにいられない。
さらに独立から10年経った今は、ファンが求めている「魅せ方」と、自分が「魅せたいもの」のバランス感覚に磨きがかかっている気がした。


前面にカッコよさを出すところ、可愛さを出すところ、
誰かに任せてゆるませるところ。
媚びていなくて、自分ブランドを最大限に生かしているところ。

計算してるのかしてないのか知らないが、
「自分自身を商品」として、魅せることに対して上手くなったし、プロ意識が増したなあと思ったのです。


まず、冒頭でMCがうまくなったことに感動。
ファンをいじってみたり、気の利いたこと言ってみたり。

独立前、まだKAT-TUN名義の初めてのソロライブ友&仁で
「本当に無理、しゃべれない…」
「グループの時は一人でしゃべらなくてもよかったから…」
とかなんとか言いながら、しどろもどろになってMCしていたのが嘘みたいだった。


yellowgoldの時なんて、
「言葉が下手でうまく伝えられないから歌で伝える」
みたいなポリシーのもとにMC自体がなかった。
(それはそれでなんかかっこいい)


ゴリゴリオラオラのパフォーマンスを圧倒的に見せつけた後に
「えっと…あの…」とふわふわぽやぽや、ボソボソしゃべる。
そんなギャップが、また良いのだが。


代々木の一万人の観客を前に場慣れした感じでしゃべっている赤西くんをみて、
「ちゃんとしゃべってる…!」
「わたしが知っている赤西くんじゃない…」
と思っていました。


そのあとも、進んでいく曲の合間には
山田孝之さんやオリラジの藤森さんを登場させて、
みんなでワイワイMCしたり、始終楽しませてくれて笑いっぱなしだった。
わたしは山田孝之が大好きで、ゲストに来てくれないかと期待していたのでめちゃくちゃ嬉しかった。


ライブなんて一人で参加しても楽しいかどうかわからないし、
赤西くんの曲、最近はそんなによく知らないし、楽しめるのかな?と思っていたがいつの間にかものすごい楽しんでいた。


特に独立前、LAで作曲した歌Tipsy Loveとか
Seasonsとかは思い入れがひとしおなのに、
あまりライブで歌わないレア曲で、生で聞くとめちゃくちゃ良かった。


というか、この独立前の頃の赤西くんって
ジャニーズなんだかワーナーミュージックなんだか、
ジェイソン・デルーロとコラボしてみたり何か色々やっていて
どんな経緯でなんの曲が発売されていたのか正直よく覚えていない。笑


BANDAGE関連とか、アメリカへ行く前の「壮行会」みたいな
イレギュラーなイベントも色々あった。
参加できるかぎりの全部のイベントに参加して、
全部のCDを買っていたのは覚えているんだけど、
わたしは本当に赤西くんにしか興味がなかったので、
姿が見れて歌が聞ければどんな形でもよくて
赤西くんがどこの所属かなんてまったく関係なかったのです。


独立後の歌も順番に披露されて、いろんなことを思い出しながら
感慨に浸っていたところ、いつの間にかライブは終盤に。


最後の曲になり、赤西くんがスポットライトの中で神妙な顔で語り出した。


「一つだけ時系列順になっていない歌があります。
 この曲は、独立前のモヤモヤしていた時期に、
 ファンの皆さんに向けて書きました。
 いつか言おう、言おうと思っていて、言えなかったけど
 10周年にふさわしいかなと思って。
 ファンのみなさんに告白している歌なので。
 最後にこの曲を歌いたいと思います。」


え?ちょっと待って何を言い出したの? 泣けるんだが。


わたしはまず、赤西くんがファンに対して、思いを言葉で率直に伝えてきてくれたことにかなりびっくりしていた。
あんまり言葉でわかりやすく何かを言わない人だから、
何かを伝える時って歌だったり行動で示してきてくれたと思ってたのです。
仁くんはいつも言葉で伝えてくれてた、っていうファンの人もいるけど、少なくともわたしは言葉で伝えるのが苦手な人だと思ってた。
その分音楽や歌詞にして、思いを届ける人だと思ってた。



まだKAT-TUNだった頃、テレビや新聞、WSを通してしか
赤西くんの真意を知ることができなかった頃から
赤西くんがどういうつもりでいるかなんて知らなかったけど
「仁くんが楽しければいい」
「好きなことして笑っててくれたらそれでいい」
って思っていた。


安心させて欲しいとか、何かを言って欲しいとかして欲しいとか、
あまり思わなかった。


そんなことより好きな歌を歌って、自由にのびのびと元気でいてくれたらそれで良かった。


ファンと赤西くんの関係性は、
「赤西くんを見ていたいだけだから」という一方的なもので、何も期待しないし、ただ見守るというスタンスで成立していると思っていて
赤西くんからファンに向けての何かがあるとか、そういう双方向なものをあまり予想していなかった。
少なくともわたしは。



だから赤西くんが「ファンに向けて書いた」とか
「ファンのみなさんに告白している歌」とか言い始めた時
「この人は何を言い出すんだ?」と思って意味がわからなかった。
そんなこと言う人だっけな?って思った。
10周年だからか?
やっぱり、わたしの知っている赤西くんじゃなかった。



独立前のモヤモヤしてた時に思い出したのが、
ファンの存在だったなんて意外すぎだった。
そしてそれを、めちゃくちゃ言いにくそうにちょっと照れてる感じで言っているのだ。
あの仁くんが。あの赤西仁が。



え?いやほんと、仁くん変わったな。
そんなことを、まっすぐ伝えてくれるようになったんだ。

芯の部分はぜんぜん変わらないな、と思うのに
めちゃくちゃ変わったな、とも思う、この感覚はなんだろう。

めちゃくちゃ素敵になってるやん。この人。



ファンのことなんておかまいなしで、我が道を行ってて、
好きな髪型して、好きなファッションをして
好きな歌だけ歌ってた仁くんしか、わたしは知らなかった。


わたしは2016年のAudioFashionまでで、仁くんを追いかけるのをやめているので
それ以降の細かな発言とかまで見ていなかった。
その間に何か心境の変化があったのかもしれない。
でも、Twitterなどは見ていたので「ファン思いになったなあ」って思っていた。
思っていたけども。
(のちに5周年の時の5th filmでファンのことを「かけがえのない存在」と語っているのを知り、それもかなり度肝を抜かれた)


最後の最後に、すごい爆弾を落とされた気分で歌の前からめちゃくちゃ感動していた。


…のに本当の感動はここからだった。


一体なんの曲だろうと思っていたら、2013年に作った「Love Song」だった。


もともと好きな歌だったけどたいして気にもせずに聞いていて、
歌詞をあらためて見た時、マジで冗談じゃなく泣いた。


うまく息ができない

初めて思った

傷跡もないのに

胸を手で押さえていた

下向いて息を切らして歩いてた

つまずかないように

前進んでまた見失うばかり

落書きしてたつもりが

ただ何かの上なぞっていただけな気がしていた



独立前の葛藤した心境と思って聞くと、ぜんぜん違う曲に聞こえたし
今までジャニーズでやってきたことを表してるのかな?とか
自由にやってたつもりだったけどレールの上歩いてただけだった、とか
型にハマってただけだったかも、って落ち込んだこともあったのかな?とか



近くにいすぎて見えないもの

失くした理想探しては

見なくていいものを拾ってくばかり



当たり前すぎてわからなかったけど
脱退、独立でファンがめちゃくちゃ離れたりしたこととか、
ネットではいろんな中傷とかあることないこと飛び交ったりしていたので
それを仁くんも見てたのかな、とか。

「見なくていいもの」っていうのがネットの批判とかフェイクニュースのこととかを表してるのかな、とか。


迷わないように

僕の幸せのありか

君を目印にして

願いを歌にして

どこへでも届けに行くよ



目印がファンって。



独立前にこんなこと考えてて、しかもそれを今まで言わずに
10年越しに言うっていうのが。


なんなのほんと?


って感じで。笑


マジでやられたと思いました。
語彙がないけど適切な言葉が見つからないのです。笑
感動しすぎて。笑


すがる柄でもないし

いまさら変わったふりして

すべてを嘘にできなくて



それでこれ!

これがもう仁くんぽくて。
ほんとに。

だからって曲げられないんだよねっていう。
自分に嘘つきたくないんだよねっていう。


もうねえ。


そういうところがほんと好きで見てきたんだなーって思い出した。


まっすぐで曲げられなくて下手くそなところ。
もっとうまくやれそうなのにやらないところ。



言葉にならんくらい好きなのを再確認してしまったわ。


大丈夫なの?みんな平気なの?
こんな告白受けといて。


わたしはブランクがあるから知らなかったけど
みんなはもう仁くんからのファンへの愛に慣れてるの?


すげえな。
幸せ者すぎるわJips


というわけで、ちょっとおめでとうが言いたかった程度の
ドライな感じで参加したはずの10周年ライブは
まんまとめちゃくちゃつかまれて帰ってくることになりました。


帰りたくなさすぎてグッズ買ったり、音楽流れてるライブ会場でしばらくウダウダしたりして帰りました。


ていうかほんと赤西くんなんであんな素敵になってんの?
ちょっと見てない間にあんなにカッコよくなられたんじゃ
油断も隙もないから見続けるしか選択肢ないじゃんよ。


どうせ今後もおもしろいことたくさん考えてて
見たことない景色をたくさん見せてくれるんでしょう、きっと。
だから見たくなっちゃうんだよね。


2020年コロナ禍でnogoodのYouTube始めたときとかも、
自分のチャンネルでライブ映像を広告もなしで無料全公開したときも、
やっぱり仁くんは仁くんだなって思った。
やることなすことかっこいいんだよな。
少しくらい謹んでよ。かっこよさを。笑


完全にall独断と偏見なライブの感想になりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

※LoveSongの歌詞の解釈もわたしの独断と偏見です※


これからも赤西くん活動関連は
Twitterとnoteに書いていくので、良かったら見ていってください。


それでは!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?