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私は日本を変えたい。

タイトルを見て自分でもビックマウスだと思った。

けど、いたって本気だ。

日本人は日本の魅力を知らなすぎる。

私が日本という国を知ろうと思ったのは、大学に入学してからだ。

それ以前は、全く興味がなかった。

ヨーロッパの文化に、アメリカの文化に憧れて、日本の文化に劣等感を感じていたからだ。


その根源が私の出自にある。

私は東京に生まれ、
両親共に東京生まれのため、いわゆる実家に帰省という文化がなかった。

そのため、私にとって日本とは、
目の前に広がる 東京 という街だった。

その東京が、私は嫌いだった。
毎年のように建てられるビル。
開発に開発が重ねられ、
たった100年前、150年前の江戸・明治・大正の面影を一切残すことなく、開発し尽くされている。
実際に、私の住むまちも長い歴史を持つまちだ。
しかし、そんな面影はない。
全くではないが、点としてしか残っていない。
さらに、公園はどんどんなくなり、畑も消え、増えるのは家とビルだけだった。

おまけに、世界遺産好きの父親の影響で、世界各国の世界遺産を紹介するテレビ番組を散々見させられていた。

だから、私は幼い時から嫌悪感を覚えていた。

ヨーロッパには、昔ながらの街並みが残るのに、
なぜ日本(東京)は、古いものを大事に出来ないんだ、と。

腹が立って腹が立って仕方がなかった。

だから私はそんな日本が嫌いだった。


しかし、それは間違いだった。

大学に入り、自分の意志で旅ができるようになり、自分の意志でまちを歩くことができるようになった。

大学で観光学を学び始めたということもあり、授業で様々な事例が取り上げられていく。

私は、それらを自分の目で見て判断したいと思うようになり、

長期休暇をきっかけに旅に出てみた。


そこには、私が知ってる日本とはかけ離れた素敵な日本があった。

時代とともに変化しながら、守られているまち並みと文化。
それを誇りに思う住民と、
そのまちに引かれて移住してきた人、旅しにきた人。
まちと人を通じて、歴史と文化を感じた。

「面白い!」そう直感的に感じた。私は知らなすぎた。


そこから、私はひとりで日本を歩くようになった。

どこを歩いても、一つとして同じまちはない。

その地形や気候に合わせて、
生業が起き、
それぞれ歴史を積み重ねてきた、
その歴史が、まちから、人から、感じられる。

私は、まだまだ知らないまちが多すぎるし、知らないことが多すぎる。

だから、もっと知りたい。


幸運にも、私は東京を飛び出し、日本の魅力を知ることができた。

しかし一方で、東京にいる人は、東京から出たがらない。

「田舎」「地方」という言葉を聞いて、プラスに思う人はどれくらいいるのだろうか?
「都会・都市」「田舎・地方」と聞くと、やっぱり前者の方がカッコいいと思う人が多いのではないだろうか。
ましてや、「海外」「都会」「地方」3者を比べると、結果は言うまでもない。

しかし、果たしてそうなのだろうか?

都市には都市の魅力があって、
同じくらい地方には地方の魅力がある。

3.11やコロナの影響で徐々に崩れつつあるが、
多くの情報が集まる、人が集まる都市が「優」というマジョリティの考えを私は崩したい。


崩すためには、何が必要なのか。ー 私はまだ未熟すぎて分からない。

ただ、地方における「まちづくり」や「人と人との交流」を糸口に変えることができないだろうか。

人と人との交流という文面から、旅のあり方も変えることができないだろうか。

これが、私のビジョンだ。


あくまで、個人の経験を元に考えた一個人の意見だが、

私は日本をより素敵な国にしたい。

そして何より、そんな日本人により日本を好きになってもらいたい。


nao

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