フランスで感じたカルチャーショックについて
今日はフランスで感じたカルチャーショックについて
書いてみたいと思います。
これを書くにあたって、いくつかカルチャーショックを語っている動画を
見てみたのですが、フランスに対するイメージがここ最近?変わって来たのか、意識の変化なのか、それとも私自身が見るところが変わったからなのかわかりませんが、随分変化したなと感じました。
私は、日常のコミュニケーションから救急医療などにかかった時などに
渡るまで、日本との違いをものすごく感じた経験がいくつかあります。
今日は、私がフランスに来て3年目くらいまでに感じた、
日常生活の中で感じたギャップやカルチャーショックについて
5つについて書いてみたいと思います。
よかったら最後まで読んでみてください。
1、スーパーや個人商店が、お昼休みなどで閉店することや、日曜祭日は閉まっていること。
これは今では大分変化してきている点ですが、パリに住み始めた時びっくりしたことです。
当時パリ郊外に住んでいたのですが、13、14時くらいから2−3時間お昼休憩のようなものがあって、夕方また再開するのですが、この時間帯に商店街に行くと、お店が一斉に閉まっていてどこでも買い物ができずに困った経験があります。
当時はコンビニ的な常時空いているお店はありませんし、増してや自動販売機のようなものを常設するのは街の景観を損ねてしまうことや、販売法に違反?するのかわかりませんが、そういったものもありませんでした。
私は日本では東京に住んでいたので、夜中でもお店が開いている環境に暮らし慣れていて、逆に必要なものがすぐに見つからない、お昼を食べようとしてパン屋さんが閉まっている、というような経験はこちらで初めてしました。
それから、近所のスーパーで20時閉店となると19時45分からは人を入れてくれなくて、15分あれば買い物済むからお願い入れて、といってもダメ、といって入れてくれなくて、お客さん優先ではなくて、働く人が優先の考え方なのだな、と、思いました。
その時は日本の観点で考えていたのでなんで!と憤慨しましたがね。
ただ、冷静になって考えてみると、日本のような便利にいつも開いているお店があるということは、誰かが必ず働いていることが前提ですし、日曜日閉まっているということは、働いている人の権利が守られているということでもある、ということに気がついた時、ハッとしたような気持ちになりました。
休みの日は家族で過ごす、だったり、自分の好きなことをして休養をとる、という、何もしない、ということを学んだのもフランスに来てからだったかと思います。
2、知らない人に話しかけたり、コミュニケーション取ることに臆さない
これはパリだけに限らず、あらゆる場所でだと思うのですが、日本ではないことだったので驚きました。
きっと他の国でもフランクな面があるでしょうし、そういえばアメリカなどでもそういう経験はありました。
フランスの田舎でも、一人旅をしていて話しかけてもらったことは数知れず、カフェや電車の中など、そこで出会った人と話がはずむなんてことも珍しくはありません。
これもその時の運や出会った人とのフィーリングなどあると思います。
でも比較的、フランス人は比較的、その場で即興的に盛り上がったりすることが上手で、雰囲気を大事にする点でもあると思います。
例えばカフェに入った時に、店員さんに、あなたの来ているシャツいいね、どこで買ったの?と話しかけてもらったり、
朝市に行った時にカウンターでコーヒーを飲んでいたら地元のおばさまにあなたはどこの(国の)人?
と話しかけてもらったのをきっかけて15分くらい立ち話をしたり、といった具合に社交的、というかオープンマインドな人はたくさんいます。
もちろん逆に、すっごく気難しかったり、ヒステリックな人が他の街より多い印象なのもここパリですが(笑)
でも、私は長いこと暮らしているのでそういう印象なのかも知れませんね。
今では自分もきた頃よりもタフになったのか、ちょっとは言い返したり、スルーしたりする術を編み出しましたが、それでもやっぱり自己主張するのは怖いし、未だによくわかりません。
ただ、そういう話は周りの日本人やアジア圏の人からもよく耳にしますので、国民性とか長所短所、自分とその国との相性、などもあるかと思いますし、周りにいる人との相性が一番響いて来ますね。
職場、家族、友人関係、近所づきあいなどがよければ、小さなコミュニティの中でも平和に暮らしていけるかと思います。
そういう意味では、日本人離れしている数人の友人たちは、ものすごくフランスに適応し、順応して暮らされているように見えます。
3、びっくりするほど、アナログ
これは、フランス社会が人と会ったり、デジタルよりもアナログ、ということを重視している結果なのかも知れませんが、役所仕事や書類関連、移民局などの申請手続きなども相当最近までアナログ形式でした。
ネットで申請ができたり、書類を送ってやりとりができたり、などということができない、電話はなかなか繋がらない、結果じかに行かなければならない、ということがとっても多かったです。
コロナ時にロックダウンの時間を長く経て、いろいろなことがオンライン化していきました。
4、食材そのものの美味しさ
フランスは外食税がそこそこ高いので、私は日本にいるときほど簡単に外で食べることはほぼありません。
月に1−2度あれば良い方で、それもだいたい、決まったベトナム料理、タイ料理のお店や、フォーの専門店などといくところは決まっているようなものなのですが、どこも大概美味しいです。
普通のフォー(米粉の麺と野菜、肉などが入っているスープでいろいろなハーブやチリ、レモンなどを絞って食べる爽やかな一杯)でも私が行くところは13ユーロくらいしますし、それだけでは足らないのでもう一品つけるというところですが、ランチで普通に(飲み物デザートなしで)20ユーロくらいかかるのも普通なことです。
(20ユーロは約2500〜2700円くらい)
でも、食材の持つ味がしっかりしているし、美味しいので、
普段自炊していても、簡素にしていても美味しく食生活が送れています。
特に凝ったことも何もしていませんが、普通に炒めたり、スープなどにしたりするだけでもとても美味しくて、バリエーションが豊富です。
これはフランスの食料自給率の高さをも物語っている気がしますし、食がフランス人たちに取って大事な文化であり、食事はコミュニケーションツールの一つであることも物語って入る気がします。
その一つとしてマルシェ(朝市)などに行った時の活気はなんとも言えずにいいものです。
市場は一人でぶらっと行っても、誰かといっても楽しくて、時間があっという間に過ぎてしまう魔法のような場所です。
その場で立って食べることのできるスタンドが立ち並び、新鮮な野菜や花や、ありとあらゆるものが見つかってしまう活気溢れて楽しい朝市は、きっと世界の人皆が好きなんじゃないかって思いますね。
そういう私も朝市だいすき人間で、毎日でも行きたい気分です。
お金がない時代は、朝市の閉まるギリギリ(13時頃)に行って、最後のセールをしている、熟れて持って帰れないような野菜や果物をキロで購入するのが大好きで、そうやって買って来た食べ物をどうやって調理するか考えるのが楽しみでもありました。
そしておまけに、朝市の一角には必ず、立ち飲みカフェ、おやじカフェ的なものがあって、地元のおやじさんや朝市の常連さん、売ってる側の方、いろんな人が入り混じって各々好きなものを飲んだり食べたりしながらおしゃべりしている姿をみたり、混じって自分も何か注文する、わちゃわちゃした感じもとっても好きです。
5、アニマルフレンドリーなカフェやレストランが多く、交通機関でも乗車が認められていることが多い
愛猫のモミは猫でしたので、一緒にカフェに入ることはありませんでしたが、カフェのテラスで、飼い主さんのテーブルの下でおとなしく座って待ってるワンちゃんを見ることはとても多く、日常的に見かけます。
日本だと、ドッグカフェというところに当たるのかも知れませんが、こちらでは特にそれに対して何か文句を言っているようなシーンには出くわしたことはありませんし、メトロや電車内に犬や猫をのせることも普通に見かけます。
もちろん規定はありますし、猫はケージに入れられていますが、犬はそのまま一緒に乗っていることが多いです。
そして、皆おとなしく、怖がったり興奮したりする姿もほぼ見かけません。
話がずれますが、パリで唯一?(今は増えて入るかも知れませんが)猫カフェというところが数年前にオープンしました。
5年くらい前だったでしょうか、バステイーユからすぐそばの、屋内のカフェに猫が放し飼いにしてあって、日本の猫カフェ(行ったことがないのですが写真で見る限りでは)よりも随分、自由?な雰囲気だなと感じました。
一度入ろうと思って行ったことがあるのですが、ほぼ満席な上に、猫たちは窓際などで寝ていて、ほぼ普通のカフェと化していましたので、また出直すことにして入り口だけ入ったところでユーターンしました。
フランスは、こう行った文化が入って来て定着するまでが、ヨーロッパの中でも一番二番に遅いという印象です。
追記すると、住宅事情の面ではペットがほぼ飼えるところが多いようです。
大家さんによってはダメなところもあるかもしれませんが、その前に了承を取っておけば私の周りではダメというのは聞いたことがなく、子供が産まれるけど住んでも良いか?と了承を取るかどうか、ということくらいのレベルでこちらでは動物と暮らすことが当たり前の価値観、という印象です。
いかがだったでしょうか。
これら全く私の主観で書いていますので、ギャップを感じたりする方もいらっしゃるかもしれませんが、いろんな国に住む方の意見も知りたいです。
そしてこれ以外にも、もう少し大きな観点での衝撃的なこともたくさんありますので、それもおいおい、書いていきたいと思います。
読んでいただき、どうもありがとうございました。
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