グラフで見える〇〇の世界 コロナ渦編
ここでは、数字やデータが苦手な人向けに、グラフで見える〇〇の世界と題して、世の中に落ちているデータをちょっとだけ加工すると、新しい発見ができる!をTipsも交えてお届けします。なお、数字やデータを扱う際は、数学ではなく、”算数”を使っていますので、ご安心を。
本記事執筆の2023年11月現在、日本もコロナ渦が過ぎ去り日常が戻ってきた感がありますが、振り返ると、コロナ対策は右往左往していました。そもそも、日本は世界に比べて、良かったのか?悪かったのか?などなど、コロナ渦を世界各国のデータと比べて振り返ってみようと思います。
1.日本のコロナ対策は良かったの?
まず、最初に見ていこうと思うのが、そもそも日本のコロナ対策って良かったのか?悪かったのか?を、コロナ発生率と死亡率(各国人口における発生者数と死亡者数の比率)を並べてみて評価しようと思います。以下の散布図は、コロナ発症数が多いトップ20の国をピックアップして、X軸に発生率、Y軸に死亡率、バブルの大きさは人口規模にして各国をプロットしています。バブルの色は、各国のエリアを表しており、緑は南北アメリカ大陸。青は欧州。墨は中東。朱色はアジア。となっています。
これを見ると、コロナの死亡率って欧米エリアで顕著に高かったんだなと、ウイルスの殺傷力は欧米人に強く働き、アジア系の人々には耐性があったことがうかがえますね。トルコが低いのは欧米系人種よりもアジア系人種の比率が高いのかもしれませんね。つまり、死亡率の観点から行くと、日本はよかったかどうかで行くと、他国とそう変わらないかったってことですね、、、汗
ちなみに、このデータベースは150か国ぐらいのデータが掲載されていますが、各国バラバラな手段で収集・集計して公開しているので、見るからに怪しいデータや、そもそも提供していない項目がある国もあります。が、質の差こそあれ、150か国が類似の定義でデータを提供しているので、このようなエリア特性などは、傾向としてわかるのは面白いですね。
2.コロナ対策がうまかった国はどこ?
次に、コロナ発生率が同規模な国を集めて、その中で死亡率の比較をしてみたいと思います。これにより、一程度のコロナ発症数を持つ国々において、コロナの威力(≒死亡率)がどう発揮されたか、国別に対策が好走したかを比べることができます。
ここでも、前述べるの発生数が多かった散布図と同様に、アジア圏の低死亡率が目立ちます。医学的にどうだったかはさておき、データ上は人種特性がコロナウイルスにはあったと考えられます。
では、人種が同種の中で見てみることで、コロナ対策の良否が見えてくるので、欧米や南北アメリカに注目してみてみましょう。青色のバブルの欧州において、死亡率の凸凹が顕著なのが分かります。一番死亡率が高いハンガリーは、0.5%と突出して高い一方、ノルウェーのように0.1%と低い国もあります。ハンガリーとノルウェーの死亡率の差は、5倍にもなるので、ノルウェーの人口は540万人なので、もし、ハンガリーと同様の死亡率になっていたら、さらに、約21万人もが国内で死亡していたことになります。データ上だけの評価にはなりますが、隣り合っている欧州においてこれだけ差が出るのは、今後の大きな学びになるのではないでしょうか。か。
データ的なポイントとしては、粗いデータや不完全なデータも、大量に並べてみると色んな傾向が見えるのが、面白いですよね。
今回のネタ元は以下のデータを使っています。
なお、データーベースは日々更新されているので、閲覧時と上記のデータは正確にな違うのでご承知おきください。
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