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家庭での(toC)オンライン学習は4タイプに集約されていく

この記事は子どものオンライン学習に興味がある方、オンライン学習サービスを新たに立ち上げる方、オンライン学習サービスを既に運営している方にむけて。

オンライン専門みらいスタディナビは2020年7月28日にリリースし半年を超えました。

オンライン塾オンライン家庭教師などの受験対策、プログラミングや英会話・探究型学習などのオンライン習い事、タブレットやスマホを使ったオンライン教材の生徒募集を支援しています。対象は小学生・中学生・高校生むけです。

半年このマーケットと向き合ってきましたが、オフラインのマーケットとは違うことを実感します。もちろん顧客の根源的なニーズは近いのですが、おもに競合環境が違います。

そしてそのマーケットを眺めると、今後toCのオンライン学習はこうなっていくんじゃないか?という絵が見えてきました。

何が違うのか?今後どうなっていくのか?この情報がお役に立てば幸いです。

オフラインとの違い

「商圏」という概念がないこと。ここに尽きます。

とくに新型コロナウイルス前からオフラインで塾や家庭教師を運営していた人には大きな違いです。

オフラインの場合は会社の規模によって市区町村レベル・都道府県レベル、大きな会社でも地方レベルで差別化できていればOKです。

意外と全国津々浦々に知名度を固めているサービスは少ない。「家庭教師トライ」「公文式」「明光義塾」。あとは「やる気スイッチ」くらいでしょうか。

すると"このエリアでは"進学実績が豊富・面倒見が良い・いい先生が"全国区"でどこまで通用するのか?

今まで差別化要素だったもので全国でも闘えるか、もう1つ掛け算となる差別化要素を見つけるか。どちらかが必要になります。

たとえば東京都内・近郊には「東大生指導」の塾や家庭教師が様々あります。しかし1〜2駅の範囲や一つの市区町村内ではそれでいけても、オンラインではもう1歩踏み込んだ差別化要素が必要になります。

たとえば「東大生の中でも上位者限定(トップ合格者・数学オリンピック出場者など)」「ただ指導するだけでなく24時間相談できる」「数学専門」など。

東大生指導」はあくまで1例ですが、各サービスの特徴に合わせて同様に思考する必要があります。

市場が違うからプレイヤーも違う

このマーケット環境がどういうプレイヤー構成をつくるのか?

たとえば、学習塾だといまこれらのプレイヤーがいます。

・個人 : 一つの校区など狭い地域に密着 1~3教室
・中堅 : 一つの「市」レベルで複数教室運営
・大手 : 「都道府県」「地方」レベルで運営
・FC  : フランチャイズ型 全国区から小規模なものまで

これがオンライン学習だと、家庭教師と合わせてこう変わるのではないでしょうか?

・プロ講師 : 指導力の高い講師が個人運営
・全国指導 : どこでも均質な授業 講師が豊富

市区町村だと約1,800の商圏があり、都道府県だと47あります。オフラインだとそのうち1地域で差別化していたものを、オンラインでは1,800倍・47倍磨き上げる必要があるのです。

中堅・大手が得意としてきた各地域の受験対策も、全国大手が各地域各地域のノウハウを吸収し網羅していくものと思います。

※それゆえ、現在オフラインで中堅・大手のサービスはハイブリッド型(オフライン・オンラインの柔軟な併用)にするのが良いと思っています。オフラインのニーズは完全には消えないどころか当面はオフラインの方が人数が多いはずです。

通信教育のマーケットに近いイメージです。進研ゼミやスタディサプリ、Z会などわずかな大手以外にほとんどいません。

通信教育と違い"授業"の場合は「いい先生に直接教えてほしい」ニーズがあるのでプロ講師の中でも突き抜けた個人は残るでしょう。

ただ、「プロ講師」と「全国大手」の2タイプは昔ながらのスタイルを踏襲した類型だと思います。塾と家庭教師の延長線上にあるのがこの2タイプです。

オフラインもオンラインも変わらないプレイヤー

通信教育のプレイヤーです。進研ゼミやZ会。これらは教育コンテンツの提供方式を紙からデジタルに変え、紙も残しながら継続しています。

通信教育から「オンライン教材」となり、その中には映像授業とアプリで問題演習するデジタル教材があります。

オンラインならではのプレイヤー

ここまでは以前からあった教育サービスの延長線上ですが、これからオンラインならではのサービスも出てくると思います。

塾・家庭教師・通信教育などこれまでのビジネスは「わかる」ようになる、「できる」ようになる、いずれかに専念しています。(もちろんそれぞれがもう一方を保管しようとはしている)

オンラインだとこの中間をつなぐ類型が可能です。学習管理・学習コーチ・メンターのようなものになるのではないでしょうか?

とはいえ予備校には長らくチューターがいますし、映像授業や一部の塾には学習管理のサービスを付けているものもあります。決して新しいものではありません。

オンラインだとそれらとは違い、下記のようなことが出来るようになると思います。

・必ずしも1社のカリキュラムや教材だけをサポートしなくてもいい
・学習進捗の見えるか度合いが格段に上がる
・生徒だけでなく保護者も定期的にフォローアップできる

一つ目の要素がうまくクリアできればおもしろいサービスが出来るのではと、個人的には思っています。

まとめ

オンライン学習は以下の4類型になっていくのではと思います。

・プロ講師 : 指導力の高い講師が個人運営
・全国指導 : どこでも均質な授業 講師が豊富
・オンライン教材 : 映像授業とアプリ型のデジタル教材

・学習管理・学習コーチ・メンター

学校ではGIGAスクール構想のおかげで子どもが皆パソコン・タブレットを使った学習をしやすくなりました。

家庭学習もあわせてオンライン化・デジタル化されていくはずです。

その流れに合わせて良いサービスを見つけ、みらいスタディナビで紹介していきたいと切に思います。ぜひご活用ください。

※オンライン学習サービスの生徒募集・プロモーション全体をご支援もできますのでお気軽にお問合せください。

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