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与論島と奄美大島でワーケーション〜実情を学びつつ南の島に住みたい願望が強まった話〜

奄美群島の自治体がワーケーションのモニター事業をしていたので参加してきました。

旅費が一定額まで補助されます。一人で参加すると、欲張らなければ満額に近い補助です。

寒さが苦手な自分にはうってつけと思い参加してきました。天気予報をみると最高気温は2月でも20度超え!楽しみです。

新型コロナウイルス感染対策について

時節柄気をつけたのが新型コロナウイルス対策。

出発前に緊急事態宣言下での事業継続について問い合わせた上で参加しました。自治体側で万全の対策をしていただいていることと、自分できることは全て行うことを前提に参加しています。

定型的には出発2週間前から到着後1週間まで毎日体温を計測していました。いずれも平熱の範囲(36.4度〜36.6度)に収まっていました。これは自治体側から事業のルールとして必須に指定されていたものです。

また本当は現地で事業につながる対面アポイント(見学や商談)を取りたかったのですが、これについては自粛しました。

モニター事業のルール

モニター事業ということで、特別なルールがありました。他に補助金を頂くための手続き関連もありたす。

・奄美発着

奄美空港in、奄美大島outが必須です。inはとくに、事業のオリエンテーションが必要なためです。

・奄美大島プラス群島一つに滞在

徳之島、沖永良部島、喜界島、与論島の中から一つに滞在する必要があります。

今回は群島の1番南にある与論島を選びました。一番暖かいんじゃないかと思い。

・毎日報告

事務局の方に写真付きで報告メールを送りました。

前日の行程を5-10行程度、当日の予定概要を起床後に書いていました。

今回の旅程

ルールを踏まえて旅程を組んだスケジュールがこちら。

初日 羽田→(鹿児島経由)→奄美
   奄美→与論
 ↓ (与論島にて3泊)
4日目 与論→奄美
 ↓ (奄美にて4泊)
8日目 奄美→羽田

奄美in 奄美outのルールがあるので初日は3便も飛行機に乗りました。

初日は奄美に泊まってもよかったのですが、手配が煩雑になるので一気に与論まで行くことにしました。

1日目

奄美から与論への飛行機は1日1便です。13:40発なので余裕を持って奄美空港に到着しなければなりません。

フェリーもありますが一気に移動時間が長くなります。加えて自分は船酔いがひどく、飛行機一択です。

普段であれば朝8時台の便で間に合うのですが時は緊急事態宣言下。目当ての便は欠航になりました。

ということで7:55発の便で鹿児島に向かうことに。余裕をもって1時間以上前に着くようにしました。

…が、こういう日に限ってトラブルは起きます。大渋滞です。

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余裕をもって早く着くための手段が裏目に。しかも当日は大雨。奄美の気温に合わせた服装の自分がここでずぶ濡れになるとやばいです。

さらに乗り継いだ電車も遅れており、出発の30分前に羽田空港駅に到着するというハラハラの幕開けでした。

飛行機に乗ってしまえば2時間はゆとりの時間。あらかじめPrime Videoでダウンロードしておいた呪術廻戦がお供です。

※リンクはコミックスですが

そして鹿児島空港着。といってもトランジット時間は20分。タイトです。

鹿児島空港での目標は好物のかるかんを買うこと。ダッシュで売店を探し、ぶじゲットしました。

そしてすぐに搭乗手続き。また呪術廻戦をおともに鹿児島から奄美へ。1時間程度のフライト。東京から大阪と大差ない時間。

ぶじに奄美に到着しました。事務局の方にもお会いしてオリエンを受けるはずが…。

「(飛行機が)与論まで飛ばないかもしれないですね。。」

朝に続き想定外のトラブル。東京も大雨でしたが奄美地方も同じ。その上強風でした。

飛行機が飛ぶか分かるまで事務局の方が同行してくれました。

鶏飯一緒に食べました。うまかった。このお店は普段なら行列が出来るほど混んでいるそうですが、緊急事態宣言下だったので自分たち以外には1組しかいませんでした。

そしてドライブに連れて行ってもらいました。中年男性二人の濃いー時間。

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絶景を見ながら車でゆられ13時前。飛行機は出発が確定し与論島にいけることが確定しました。

飛行機は安定のプロペラ機。以下の記事カバー写真にある機材です。入り口が機内後部でした。

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与論空港。離島の空港は初めてでしたがコンパクトですね。

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宿泊先には前日にメールで送迎をお願いしていたのですが、見てなかったらしく待ちぼうけ。

15分くらい空港の前で佇んでいたら迎えに来てもらえました。そしてようやく与論島の宿泊先に到着。

朝6時から、間に合うか?飛べるか?などハラハラする事態が相次ぎましたがぶじ予定通りに現地にたどり着きました。

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そのごほうび。部屋からの眺め。オーシャンビューです。オーシャンフロントではないです。

一息ついたらさっそくリモートワーク。メール・チャット・資料づくり程度なら部屋のWiFiも普通に作業するには問題ありませんでした。

夕食はホテルのレストランで。

もずくを使った小料理がたくさん出ました。

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その後も仕事をしつつ、呪術廻戦を見たりしました。

動画の視聴になるとWiFiが物足りなくなりました。後で聞いたらルーターと宿泊棟の距離が離れているらしく、それが原因とのこと。

業務で動画視聴が多い方は注意ですね。

2日目

この日は朝6時から仕事。はかどります。

朝食のあと、せっかくなので近所を走りに行きました。

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海きれい。

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写真では伝わりませんが、砂は全て星の砂でした。

サンゴで出来た島だからですね。景色最高です。来てよかった。

ランニング後また仕事して、ランチ時間は初めて街に出ました。

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街といってもほとんど栄えてません。島で一番大きな港がこちら。

レストランは4-5件、コンビニが1件。他にちょっとしたお土産屋さんなどがあります。

ここは人が作った観光をするところではなく気候と自然を楽しむところだなと実感。

スーパーにも立ち寄りましたが輸送料もあるはずで決して安くありませんでした。

住む人は選びそうです。接した人は皆いい人でした。

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レンタルサイクルを借り自転車で気になったカフェへ。ランチがてら休憩しました。

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映えるソーダを飲み、この後はまたホテルで仕事をしてました。

夕飯は街のレストランでカレーパスタ。全然島と関係なし。

そしてこの日からワーケーション中にやりたかったこと、事業を改めてじっくり考える時間を取り始めました。

いつもの環境にいるといつものタスクに振り回されて一日終わってしまう。

それを環境を変えることでギアチェンジしたかったのです。

iPadとApple Pencilを持ちあれこれ考えます。

3日目

この日も朝6時から仕事。ベッドの真横にパソコンがあると速攻で仕事してしまいますね。

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安定の景色。2月なのに半袖のTシャツにジャージを羽織ればぜんぜんOKな暖かさ。

この日も朝食のあとランニングに行きます。

文字と画像で伝えきれませんが、畜産が盛んなようで牛舎があちこちにあります。匂いで牛が分かるようになります。

そして一仕事したら今日は借りた自転車で島内一周。

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きれいな砂浜。

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清々しい一本道。

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広い砂浜。時期によっては沖合に島が浮き上がるそうです。

この砂浜の入り口にみやげものを売るおばあちゃんが3人。ほとんど同じアクセサリーを売っていました。

一つ買ってもいいけど、3人のおばあちゃんから一人を選ぶのが心苦しくて逃げました。。

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それにしてもキレイ。

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丘の上からの眺めも最高です。

そんなこんなで2時間弱、ふらふらと島内一周しました。

帰りにコンビニでポークたまごおにぎりを買ってホテルへ。

この日は午後オンライン打ち合わせを詰め込んだので、缶詰め状態になりました。

夕食もホテルで。油ソーメンというのが現地の名物だそうです。

具は少なめで、まさにWikipediaの画像のイメージ。クラシルなどレシピサイトにはもっと具がもりもりな写真が掲載されていましたが店で食べたものはもっとシンプルでした。

4日目

この日は奄美に移動する日。朝からホテルで仕事をし、チェックアウト時間までパソコンに向かいました。

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チェックアウト後はこんなビーチに立ち寄りつつもWiFiの繋がるカフェへ。

外をふらふらしようかとも思ったのですが、結局カフェで作業し続けてしまいました。

思ったより仕事がはかどったこともあり。

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そして与論空港へ。奄美に向かいます。

奄美ではレンタカーを借りました。軽自動車が4泊5日で1万円しないという格安!

10年ぶりくらいに軽自動車に乗ったのですが、最近の軽自動車は乗り心地良くなってますね。

そして奄美のホテルへ。

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ここもオーシャンビューです。浜というより港。でも開放感あって良いです。

この日は与論でかなり仕事をすすめたので、ホテル到着後はしばし休憩。

夕食は名瀬という街に食べに行きました。

メニューが完全に決まってて選べないお店でしたが、めちゃ美味しかったです。

帰りにイオンで買い出ししてからホテルで仕事。

部屋に置いてあった椅子が最高でした。

実物ではありませんが近いもの。

頭までもたれる、足も椅子にもたれかけられる、リクライニングできる椅子ってリモートワークの生産性上がりますね。肩や腰の凝りが全然違いました。

あと地味に嬉しかったのが、ホテルに温泉があったこと。

リモートワークすると体を動かさないから冷えるんですよね。

これはポイント高めでした。

5日目

いつも通り朝から仕事をして朝食。ビュッフェ形式でした。マンゴージュースがめちゃ美味しくてハマってしまいました。

そして奄美をランニング。

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海辺がきれい。

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港なのに海が透き通っていました。

この日は23度くらいあったでしょうか。ランニングしたら相当暑くなりました。2月なのに!

そしてランチはまた近くの街へ。

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サンドイッチの専門店。ファーストフード系はほぼありませんでしたが、ここはコーヒーと軽食がとれて便利でした。

ちなみにミスタードーナツは1件ありました。

その後はホテルで仕事と休憩。考える時間が取れたので満足です。

そしたら夕方、事務局の方が食事に誘ってくださったので合流。

島の食事を食べつつ、お酒が進みつつ、人や歴史について教えてもらいました。

奄美って薩摩でも琉球でもなくて、ひとつの国だったんですね。

そして薩摩に併合されてから昭和くらいまで征服=被征服の感覚が残っていたとのこと。

日本史の教科書にはほぼ触れられていないことなので、現地で聞かないと知りませんでした。

6日目

ここまでハードに動きすぎたのか疲れがたまり、この日はホテルでゆっくりしました。

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ホテルに小高い丘が。

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丘の展望台からの眺め。きれい。

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頂上にはベンチもあり景色を楽しめるように。

休みつつiPadとApple Pencilで考え事系の仕事。ボールペンとノートでも全然問題ないのですが、この組み合わせは本当に便利ですね。書いて消してが簡単だし、一連の手書きファイルをまとめてアーカイブできるし。

7日目

この日はオンラインのアポがたくさん入っていたのでホテル中心で。

合間にランチがてらミスタードーナツへ。ファーストフードのチェーン店はほぼなかったのですが、ミスドだけありました。

夕方小一時間ほどドライブに出かけました。マングローブ見たい。

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このへんのはずだけど分からない。

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若干マングローブっぽいけど、これか?最後までよくわかりませんでした。

マングローブの中をカヌーで周遊できる施設だったのですが、閉園直前に着いたので何も出来ず。

帰りにカレーを食べてホテルに戻りました。さすがに現地の料理ばかりだと物足りなくなりますね。

タンドリーチキンカレーを食べましたが思ったより辛さがありしっかりとした味でした。

8日目

最終日。オンラインの打ち合わせを一つしたあとチェックアウト。

観光という観光が出来なかったのですが、事務局の方から観光観光と言われていたので何か一つくらい…。

そこで思い出したのが「奄美パークなら今回無料で入れますよ!」というお話。

空港のすぐ近くだったこともあり行ってみました。

奄美パークはちょっと凝ってる郷土資料館という感じ。事務局の方から教わった話を聞いた上で見学したのでスムーズに理解できました。

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展望台から見た奄美パーク。ドーム型の建物がメインです。

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海もキレイに見えます。

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建物と反対側。

あとは奄美の画家さんの展示がありました。

田中一村記念美術館は,奄美の自然を描いた日本画家田中一村のコレクションを常設展示している美術館です。地元の素材をふんだんに使い,奄美の高倉をイメージした展示室には,一村の東京時代,千葉時代,奄美時代の作品約80点(年4回展示替え)を随時展示しており,日本画家田中一村の画業に触れることができます。その他,館内の企画展示室では,奄美にちなんだ催しも開催しています。

とのこと。

そして奄美空港へ。空港でもオンラインの打ち合わせを入れていたのですが、無料Wifiが30分おきに切断されるという使いづらさ。

家族へのお土産にサブレとチョコ味の黒糖、そして息子から頼まれたハイチュウを買いました。

帰りは奄美から羽田まで直行便。ダウンロードしておいた呪術廻戦をお供にあっという間に到着しました。

ワーケーションの振り返り

7泊8日の与論島&奄美大島の旅も無事に終了しました。改めて振り返ると気づきや学びが多かったです。

思ってたより観光を期待されている

都市近郊でリゾートホテルでワーケーションをすると違うかもしれません。今回の奄美群島はめっちゃ観光を期待されていました。

こんな催しもやっていたので、なおさらでしょうか。

こちらの体験イベント費用も助成してくれるとのこと。めちゃくちゃ手厚いです。

残念ながらこちらは滞在期間中いちども使えませんでした。仕事でいっぱいだったこともそうですが、それぞれのイベント担当の方の個人携帯に電話して予約を取る形で、そこに心理的なハードルを感じてしまいました。

1人だけのためにイベントっていうのも申し訳ない…、みたいな勝手な遠慮もありました。複数人で行った場合はこういったイベントも気軽に使えますね。

仕事は軽くして行く

仕事パンパンに持ち込んだことで思い切り疲れてしまいました。タスクもアポも多すぎたかもしれません。

観光してほしいという期待がずしりと重く感じてしまいました。

暖かいって素晴らしい

何よりも良かったのはふたつの暖かさ。

まずは気候。Tシャツとジャージ1枚羽織れば十分なので本当に過ごしやすかったです。

そして人。与論島も奄美大島も数人ずつでしたが皆さん良い方ばかり。お酒は皆さん相当飲まれるようです。

与論島には献杯の風習があるそうで、お酒が弱い人・飲めない人は大変かもしれません。自分は今回対面アポがなかったため、献杯の場面に遭遇しませんでした

結論:住みたい!

メリットを最大限に享受し、デメリットを最小限にするのは何かと言えば住んでしまうこと。

冬だけ長期滞在とか最高ですね。夏の暑さ・台風など大雨の大変さはきっと大変。このあたり要検証です。

すでにリモートワークできている人なら実務面のデメリットは少ないと思います。ただ気軽に会える仲間が違ってくるはずなので、ここは慎重に考えないといけないですね。

南の島と東京の2拠点生活が出来る人なら懸念点もほとんど解消されてしまいます。

次はまた機会をみつけて、子連れでワーケーションしてみたいです。なおさら仕事を詰め込めないですけど…。




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