ポジティブプロジェクション-Part3
ニューヨークタイムズ誌のベストセラー作家であるBrendon Burchard氏(ブレンドン・バーチャード氏)が考案した『ポジティブプロジェクション』について、
実践するための3つ目のポイントをお伝えします。
それは、
『他の人のエネルギーを受け取りすぎないこと』
人間の脳には、ミラーニューロンと呼ばれる神経があります。
他の人の感情や何かを認識すると『鏡』のようにその神経が反応するというものです。
有名な実験では、右手を上げる猿を見ている、別の猿の脳をモニターしていると、見ている猿の脳内にある『右手を動かす神経』が同様に反応していたというものです。
僕たちの日常でも、『梅干しを食べている人』を見て唾液が出てきたり、『美味しそうなピザ』のCMを見ている時に、お腹が鳴ったり、
スポーツの決勝戦を見ている時に、選手と同じくらい緊張していたり、ということがありますよね。
これらは、僕たちの脳が『相手と同じ経験』をしているという事になります。
今回のテーマのポジティブプロジェクションに当てはめると、
例えば、他人が悲しんでいるのを見ると、これらの神経が反応し、自分自身も悲しいという感情を感じ始めます。
イライラしている人を見ると、勝手に脳はそれに反応して、イライラをしてしまうのです。
つまり他人や社会の感情を受け取っているということを、『意識して』おかないと、望んでいるような良い感情だけではなく、周りの人々のあらゆる感情を自分自身に取り入れてしまいます。
もちろん例外として、これらが自分への成長をもたらす時があります。家族や親しい人たちへの『マイナス感情』に目を向けることです。
その『マイナスの感情』はおそらく自分のエゴを映し出しているものです。
例えば、『妻や夫が自分の話を聞いてくれなくてイライラしてしまう』のであれば、もしかしたら同じようなことを他人にしている可能性がある、というものです。
これについては、別の機会に詳しくお伝えしますね。
今回お伝えしている『他の人のエネルギーを受け取りすぎないこと』というのは、あなたの人生にさほど関係のない情報や、社会情勢に流されてはいけない、というものです。
ブレンドン氏はこれを
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社会的感情の伝染
social emotional contagion
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と呼んでいます。
現在の世界は、メディアの影響もあって、悲観主義で溢れています。
もし僕たちが誰かの負の感情を感じ取れば、僕ら自身も負の感情を感じ始めます。
恐ろしいことですが、悲観主義へ引きずりこまれるのは『一瞬』のことです。それを避けるためにも僕たちは常に健康な状態を保ち、また精神的にも強くなり、自信に満ちあふれることが大切です。
世界がネガティブな方向に傾いていようと、あるいは、自分自身の頭の中で『ネガティブ放送』が流れていても。
それらは『自分自身ではない』ということを思い出し『受け流す』余裕を持たなければいけません。
もしあなたがそうすることができたなら、生きやすくなることでしょう。