クリティカルシンキング-part1
クリティカルシンキング(批判的思考)とは、 『目の前にある事象や情報を鵜呑みにせず、まず「それは本当に正しいのか」と疑問を持ち、じっくり考察した上で結論を出す思考法』という意味を持ちます。
最近聞く言葉ですが、言葉のインパクトだけが先走っていて、具体的にどうしたらいいのかイメージしにくいですよね。結構難しいことばかり書いているサイトが多い。
そこで、これから何回かに分けて、クリティカルシンキングを行うためのポイントをお伝えします。
一つ目に重要なのは、
客観的であること
何かを考えたり、問題を解決しようとしたり、誰かと新しい会話を始めたりするときは、まず客観的であることを心掛けましょう。
詳しく説明します。
どうしたら客観的に物事を見ることができるのかというと、どんな状況に置かれても、自分を遠くから見て観察することを意識するのです。
ちょっとオカルトですが、いわゆる『幽体離脱』がイメージしやすいでしょう。
自分から離れる感覚ですね。『物事を自分のこととして受け取らない』ということではありません「知らん顔」ではないですね。
あくまで自分が行っている様子を離れてみることです。
例えば、現在起きているウイルス問題。個人的に考えすぎている人は多いはずです。
少しリラックスして考えてみましょう。何事も、客観性を念頭に置きます。
その状況に自分を置いたとしても、『判断するのをあえて待つ』ということがポイントです。そこから、何かを学び取る意識を持つのです。
ポイントは、『待つ』けど『じっとしない』こと。
心をオープンにして、会話をしてみたり、その状況を注意深く調べてみたり、突き詰めてみたりします。
個人的な感情や偏見など、あらゆるものから、全てを取り除いてください。全てです。好奇心の赴くままに調べたり、話したりして、オープンになり、少し科学的なこと考えたりしてみてもよいでしょう。
そして少し時間をおいてから、状況を判断したり、結論を出したり、個人的な意見を述べるようにしましょう。
注意すべきは、
自分の視点だけで『頭の中でストーリーを語り始める前』に、『過去の経験からモノを言う前』に、『自分の価値観や感情を当てはめてしまう前』に、まっさらな白紙の状態で、物事を捉えることです。
決断する前には、情報が必要です。それはあなたも分かっているはず。でもなかなか実際にできませんよね。
例えば、客観性を念頭に置いてパートナーと喧嘩をした経験はありますか?
普通の人は、誰かと衝突したとき「お前がやったんだろう!」というように、情報収集どころか相手を責めることから始めてしまいがちです。💦
「私がこんな思いをしてるのに!」「お前のせいで!」など、実に主観的な主張です。
客観的になるには、相手の立場に立つことが重要になります。
その状況を第三者がどう判断するか、という方が分かりやすいかもしれません。
最近私は、数百万円〜数千万円規模の案件や契約に携わっています。
ビジネスによってはそのくらいの規模は大したこと無いかもしれませんが、
僕にとってストレスは大きく、何をするにも動揺してしまう、ということを繰り返していました。とにかく、イライラしていました。
そして改めて冷静になって、私はバカだったなと気付くのです。なぜ、当時とても動揺していたのか?それは、自分がその仕事に夢中になっていたからでした。
第三者の視点で見れば、それは他の人とシェアすることで新しい解決策や物の捉え方ができたり、あれば情報を詳しく調べることで、より確実性の高いものになります。
情報集めて、幽体離脱の目線、第三者の目線で自分自身が今置かれている状況を見つめることがクリティカルシンキングのバイトの1つ目だと思います。
次回は客観性についてもう少し掘り下げてお伝えします。
それでは。