クリティカルシンキング-part2
クリティカルシンキングで重要なのは、『客観性を持つこと』でした。
そのためには『幽体離脱』や『第三者の目線で見る』という方法がありました。
『自分から離れて自分を見つめる視線』や、今の状況を『第三者なら、どう状況判断するか』ということについて考えてみましょう。
例えばあなたは、誰かからのメールの文章やチャットのメッセージを誤解して受け取ってしまったことはありますでしょうか?
「ノーって言ったよね」
「そんなこと言ってないよ」
「ちゃんとメールを読んでよ」
「そう書いてあるでしょ、ねぇちゃんとしてよ」
なんて、メールを見て言ったことはありませんか?
これらの発言はすべて、主観的なものです。
機嫌が悪い時に、他人からのメールを読んだ時に、その内容で傷ついたり、気が動転して、つい相手に配慮しながらも『イライラしながら』返信をしてしまう状況のことです。
もしかしたら、相手から「なんでそんなに焦っているの?メールをちゃんと読んだか?そんなこと一言も言ってないぞ」と、言われてしまいかねません。
では、何があなたのミスリードを引き起こすのでしょうか?
紛れもなく原因はあなたにあります。あなたが自分で、主観や思い込みや私情を、相手の発言に重ねてしまい、それと戦っているだけなのです。
相手はそんなこと、一言も言っていないのに、
勝手に自分で、ストーリーを練り上げてしまっています。
これでは、人々の発言を勝手に受け止め、ネット上で『正しいこと』『正義』を振りかざしながら、わめく、むなしい人間になってしまいます。
これがクリティカルシンキングの反対の思考、つまり主観的なものの考え方が引き起こす悲劇です。
では、もし主観的に『誤解』をしてしまって、ついメールやチャットの内容に『イライラ』してしまう時はどうしたら良いでしょうか?
答えは『ひとまずメールを返すのをやめる』ことです。
相手の考えを全て理解してから、返事をすることにしました。相手の考えを全て理解してから、返事をします。
自分が見ていないことや、経験していないことに、主観や思い込みを入れないこと。
↑ここに最善の注意を払っていれば、自分が損をしなくて済みます。
今の状況や葛藤、さらには物事について深く考えることに、もう少し集中しましょう。
『自分を観察する人』になって自分の思考・感情を観察したり、自分が何を見ているのか、何が起こっているのかを観察したりしましょう。
さらに深堀りして、そのメカニズムを知りたい方は
支配欲 VS 好奇心という、ケンカが起こっている様子をイメージしても良いかもしれません。
『コントロールしなきゃ』という支配欲 VS『あれこれ知りたい』という好奇心、これらの構図を、頭に思い浮かべてください。
この二つを両立させることができれば、すぐに客観的思考に切り替えることができます。
『コントロールしなきゃ』という支配欲は、
すぐに結論を求めたがります。今、突発的に感じた負の感情や、頭に浮かんだ負の思考を『嫌なこと』『追い払わないといけないこと』と考えてしまいます。
そして、自分の感情や思考をコントロールしようとします。
しかし、結果的にこれはうまくいきません。感情も思考も、そもそもコントロール出来るものではないです。
↓
よって、
『あれこれ知りたい』という好奇心を持つことで、『それが起きた背景』の情報を集めようとするのが得策です。
結論を出す前に様々な視点から物事を考えましょう。
コミュニケーションにおいては、他人に対するオープンさや好奇心が、相手との絆を深めるのに不可欠です。
この『好奇心』を養うためには、同じような志を持つ仲間と意見をシェアし合うことです。
あなたが何を考え、何を感じ、何を必要としているのか。
何を夢見て、何を望んでいるのか、もしシェア出来る関係なら、共有することです。
意見を押し付けてくる仲間ではなく、客観的な立場にいてくれる、そんな理想的な人間関係を築くことがクリティカルシンキングには重要なんです。
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