クリティカルシンキング-part5
クリティカルシンキングに関して、
これまで、『客観性を持つこと』『賢い目標を持つこと』の2つをお伝えしました。
今回は3つ目のポイントです。
それは『手段を多く持つこと』
極端なことではなく、『確実な手段』を多く持つことを意識しましょう。
『極端さ』が現在世界で多くの問題を引き起こしている全ての要因だと僕は思います。
『極端さ』を見ると、人々はより批判的な思考をするようになり、おかしくなってしまいます。
例えばメディアでよく見られる国会議員などの辛辣な発言、有名人をヒドく叩くような報道は、オーバーに言っていることだということは、誰でも察するものです。
でも、視聴率が取れるからということで、極端な場面、特にネガティブな発信が跡を絶ちません。
では、極端の反対は何でしょうか?
『中立』です。
極端な人達は、なんでも白黒つけたくなります。
そして対立する相手のことは、対極の存在と見なしています。
誰もが『正義』『悪』を分けたがります。ルールがあれば、それを守るのが『正義』守れなければ『悪』のように考えてしまいます。
どちらか選ぶことが正常で、中間は異常と見なすからです。
『どちらもいい』なんて言ったら、きっと批判されるでしょう。
しかし、その場で白黒と答えを出すほど、世の中は単純でしょうか??
『多くの手段を持つ』とは、多くの人に当てはまる普遍的なことは何か、という事について考えることです。
白や黒ではなくて、あらゆる可能性や事例を蓄積して、徹底的に研究され、何度も実証されてきた、根拠のあるもの情報を元に『指標』を決め『仮説』を大量に持つということです。
効率の良い事例をたくさん持って、それが、なぜそのような結果をもたらしているのか?その条件を調べましょう。
実業家のイーロン・マスク氏も、電気自動車を作る前には、自動車製造におけるベストプラクティスをまず学んでいます。エンジンについて、車の構造についてなど研究した上で自分が成し遂げたいことを、実直に進めています。
人類の歴史の記録は1万年以上あります。あなたが課題に感じたことは、きっと過去に誰かが解決している。
どうするか迷ったとき、自分だけで考えようとする人と、他の人がどうしたのか?を学ぶ人がいます。
どちらが賢明だといえるでしょうか?
他の人が実践している方法を、真似したり、学んだりしましょう。
少々、ぶっきらぼうに感じるかもしれませんが、『上手いやり方を、色んな人から吸収する』ことが大切です。
決断する前に、選択肢を集めましょう。