なぜ情報発信が続かないのか?
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なぜ情報発信が続かないのか?
それはあなたが「チーズ」を決めていないからです。
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ナオヒロです。
あなたは、
オペラント学習という行動心理学の理論をしっていますか?
ネズミの目の前にボタンを用意し、
ボタンを押すとエサ(チーズ)が出る、という仕掛けを使った実験です。
ネズミは、エサ(報酬)が出ると分かると、
何度もボタンを押して、
チーズを食べます。
これが習慣化の本質です。
エサが出ないと分かるとボタンは押しません。
逆にボタンを押すことで「痛み」が発生する場合は、
ネズミは、ボタンを押す(行動をする)ことを
辞めてしまいます。
実際に実験では、ネズミがボタンを押すと、電気ショックが与えられるように仕掛けを変えたところ、ネズミはボタンを押すことをやめてしまいました。
行動する→報酬がある ▷習慣化される
行動する→報酬がないor痛みがある ▷習慣化されない
という、当たり前かもしれませんが、
このような仕組みがあるのです。
ネズミと人間は違うのでは?
という意見も在るかもしれませんが、
人間は、れっきとした「動物」ですし、
(※ヒト科 ホモ・サピエンスが私たち人間の学名)
同じような条件付けは「中毒症状」を見ると分かりやすいと思いますが、実際にすべての人に怒っています。
今回は「なぜ、情報発信が続かないのか?」ということでしたね。
それは、チーズが無い、もしくは電気ショックのような、痛み、があるから習慣化しないのかもしれません。
ここでオペラント学習を活用した
情報発信を続けるための、3つのコツがあります。
1,チーズ(報酬)は2種類用意する
2、チーズをもらえる時と、もらえない時があること
3、ゴールや価値に紐づくような「チーズ」にする
この3つです。
一つずつ順に見ていきましょう。
1,チーズ(報酬)は2種類用意する
チーズは
・他人からもらえるもの
・自分が与えられるもの
の2種類用意しましょう。
例えば、
SNS発信などで「コメントをもらうこと」「いいねをもらうこと」をチーズ(報酬)とするのは、よいことです。
しかし、簡単で毎回与えられる自分への報酬(ごほうび)を用意することで、「成功体験」となり、習慣が強化されます。
2、チーズがもらえる時と、もらえない時があること
自分が与えられるチーズを持つ理由は、「成功体験」を感じると、自信につながるからです。
逆に、他人からもらえるもの、のように、もらえる時と、もらえない時があるものや、自分に与えるチーズも「大きなチーズ(目標)」を達成した時など、もらえるものと、もらえないものを用意することもポイントです。
これは、
オペラント学習において
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A:ボタンを押して毎回チーズがもらえるネズミ
B:ボタンを押して50%の確率でチーズがもらえるネズミ
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をいう2つのチームにわけ
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どちらも同じタイミングで、チーズを与えるのを止めた場合、
どちらが早く行動をストップするか?(習慣をやめるか?)
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を観察した際に、
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B:ボタンを押して50%の確率でチーズがもらえるネズミ
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のほうが、『ストップせずに継続した(習慣化されていた)』という結果があるからです。
つまり、毎回報酬が得られていた場合は、
それが何らかの理由で得られなかった時に
継続できなくなる可能性が高いのに対して
得られるか得られないか、分からない状態の方が、
次への期待を持って、工夫をしながら行動を継続できる、
ということではないでしょうか。
とは言え、成功体験を重ねることは
やる気や自尊心を高めるため必要なことですので、
報酬には
毎回得られるもの、得られないものの2種類を用意することがポイントかと思います。
3、ゴールや価値に紐づくような「チーズ」にする
チーズがあなたにとって、害があったり、あなたの幸せや、豊かさにつながらないものだったとしたら、
そもそも、その習慣自体、意味がありませんよね。
でも、多くの人がこの「チーズ(報酬)が何か?」について、深く吟味せずに、ゴールにつながらない、行動を続けています。
例えば、SNS発信やブログ投稿は、その「バック」の構造がしっかりと構築されていないと ▷売上にはつながりません!◁
『売上に関係がある発信→売上アップという報酬』
となりますが、
『売上に関係の無い発信→いっぱい「いいね」もらえた→売上につながらない』
ということに陥ってしまいます。
そもそも行動自体が優先度の低いものである可能性も高いので、
そこは気をつけたいところです。
ビジネスを目的とした情報発信の場合、もっとも重要なのは、「セールスの仕組み」「セールスの勝ちパターン」をはじめに作ることです。
これが出来ていない段階で、いくら集客をしても、
「のれんに腕押し」
アミで水をすくうようなものです。
ぜひ、
ボタンとチーズの設計が出来ているか?
そのボタン(行動)は、本当に意味があるのか?
について考えてみて下さい。
それでは、また!