僕のビー玉迷路の『壁』
人生は『ビー玉迷路』の様、と前回お伝えしました。
僕は小学生の頃、よく自分でたくさんのビー玉迷路を作ったのを覚えています。
ビー玉迷路で遊ぶ時のコツは、『壁』をうまく利用して前に進むことです。
ビー玉迷路で遊んでいる時、『壁』は怖がるものではなく『活用するものであり』、むしろ『味方』『あって当然のもの』です。
この考え方はきっと、生きていく上での、教訓にもなると思います。
問題や失敗など、前に立ちはだかったり、ぶつかったりするものは、あって当然、そしてそれを、どうやって今後に活かすのか?が
その人の人生を彩り、形作るものだからです。
僕が味わった『壁』は、例えば、
『人から四の五の言われたくない』というコミュニケーションの壁です。
子供の頃から
『失敗するぞ!やめなさい!』と誰かに言われても、『何が何でも今すぐに試してみたい!!』と強く思う性格で、
それがたとえ100%失敗すると、自分自身が理解しているものだとしても、受け入れられないのです。
『やってみなきゃわかんない!』という格好いいものでもなく・・・
『思い立った瞬間やってみて、失敗しないと学習できない』というのが、僕の生き方なんです。
この性格は社会ではとても生きにくい時があります。
きっと社会人経験がある人は想像がつくと思います。
この性格は『会社員』には向いていません。
ものすごく・・・
なぜなら一般社会では、『できるだけミスをしないように』効率よく成果を出すことが求められるから。
そして、仲間同士で助け合いながら、チームワークを高めて『みんなで勝ちに行く』ことを美徳と考えてますよね。
だから、一人で突っ走って先行して『失敗する』僕流のやり方は全くもって受け入れられませんでした。
そしてそういう、『はみ出しもの』は、たいていチームのリーダーや上司からの格好の『標的』になります。
僕もよく『自分勝手にやらせてほしい』、というような提案を何度も会社にしては罵声を浴びたり、小馬鹿な笑いものにされました。
なんとしてでもやり抜く!という決意が、当時の僕にあれば良かったのですが。
そんなカッコイイことは出来ず、相手を憎んだり、恨んだりしてしまっていたり、
あるいは、極度のストレスで萎縮してしまって、どうしたら周りと歩幅をあわせられるのかが分からず
いつも周りからの視線が気になってしまい。ビクビクするようになりました。
そのことが原因で、毎日がウツウツとして、いつもカラダが重くなったり、ある日朝、満員電車で発作的に涙が止まらなくなることがありました。
自分が思いついた通りに行動しようとすると、『そんなこと言う前に、ちゃんと言われた通りにしろ』『危なっかしい』などと言われるので、自然に周りの目を気にしてしまい、
『ここでの正解は何か?』『普通の人はどうやって考えるのか?』と、いつも他人の目線が気になり、正解とは?と常に考えるようになりました。
でも、周りに合わせてばかりいたら当然、疲れ果ててしまいます。
この社会人生活で味わった『壁』は、結果的に、僕に『一般的な会社員は向いていない』ということを教えてくれました。
そして、『すぐに試して失敗できる環境、何も言われずにやりたいことに没頭出来る環境』を自分で作り、多くの人に役立つ『新しい何かを創造する』
という生きる方向性を与えてくれました。
今は、会社員時代よりも、責任は増しましたし『安心という保証』という意味で『守ってくれる会社』はいませんが、
自由を噛み締めながら、確実に豊かになることが出来ています。
もし、あなたが似たようなことで悩んで『壁』にぶつかっている、という実感があるなら、
それを我慢するのでは無く、他とは違う『自分』を受け入れて、大切にしてあげられる環境を選択していくのも、ビー玉迷路のような人生で前に進むときに重要だと思います。
あなたはどんな『壁』にぶつかりましたか?あるいは今、ぶつかってますか?
それは、前に進むために必然的な出来事だったとしたら、
どんな意味があるのでしょうか?
きっとそこに人生の『ギフト』が隠されていることでしょう。
それでは、今回はこのへんで^^