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『MIZZ先生がイラストたっぷりで教える〈便秘〉からの脱出』の著者 MIZZ先生こと”みずかみよしのり”が 渋谷道玄坂百軒店伝説のロック喫茶『ブラックホーク』を語り尽くします
Episode14 『ブラックホーク』とサッカークラブ《酒乱団》の合縁奇縁
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1970年代半ばのことです。『ブラックホーク』に足繁く通ってくださり無心で音楽に向き合っていた方々には,やや縁遠い話になってしまい恐縮なのですが,じつは私=MIZZは,今日(2023年末)までかれこれ65年のサッカー歴がありまして,その当時もマスター業の傍らアマチュアサッカーの指導にあたっていたのです。
そんなおりの出来事でした。
自身サッカー大好き人間だった当代一級のグラフィックデザイナー小島良平氏(岩手県出身,2009年逝去,享年70)と,新進気鋭のインテリアデザイナー内田繁氏(神奈川県出身,2016年逝去,享年73)の二人が中心となって,《酒乱団”シュランダン”》という人を喰ったような名称のサッカークラブが結成されたのです。
渋谷・原宿・六本木・西麻布界隈の BARで夜毎酒を酌み交わしていた仲間たちと,ただ酔いの勢いにまかせての「よーし,サッカーチームを作ってしまえ!」てなお気楽なノリでの発足でした。
さてさて,いざスタートしてみると,サッカーをちょいかじった数人のメンバーよりも経験ゼロの面子のほうがむしろ熱心で,一度球を蹴り出したら面白くてやめられないとのめり込んだまでは良かったのですが,練習に時間を割くよりぶっつけ本番のゲームで球を追いかけているほうが楽しいという風にどうしてもなってしまうんですね。
結団後すぐに,東京芸大サッカー部OB会との交流試合や,伊勢丹サッカー部とのフレンドリーマッチといった願ってもない話が舞い込んでもいたようですけど,結局チビッコたちのあっちむいてホイのお団子サッカーみたいになってしまってとてもゲームにならず,チームとしてレベルアップの必要に迫られるってことになります。
そこで,もともと《酒乱団》創立メンバーと飲み付き合いのあった私=MIZZに,監督兼コーチとして白羽の矢が立ちまして,ここに『ブラックホーク』との繋がりが生まれることになったというわけです。
『ブラックホーク』やその系列店『HAWKER HOUSE』『HAWKER VILLAGE』のスタッフや常連さんの中には,中高時代サッカー部に所属していた巧者も複数人いて,彼らが一人二人と次々加入してくれたおかげで戦力もupし,地道に練習を積み上げてみると一年二年でそれなりの曲者サッカーチームに成長。何と,大学の体育会経験者も在籍していた強豪伊勢丹サッカー部とも互角に戦うまでになっていったのです。