男の育休1年を、妻の立場から見る。育休夫を持つ妻の日記1
「夫は育休1年を取っています。今9か月目です。」
こう告白すると、一様に同じ反応が返ってきます。
「ええ~、いいですね!うちはとても1年は取れないなぁ」
そうなのです。今の日本で育休1年取ってる男性は本当に少ないでしょう。男性の育休取得率は現在約13%。しかし、中には数日で「育休取得」となっているケースも多く(数日で育児の何がわかるのだ?)
1年取ってる人なんて都市伝説です。
1年取っている男性は珍しい。よって、1年取っている夫の妻も珍しい。
これから育休を考えている男性、そしてその妻のために、私が思ったことを綴りたいと思います。
なぜ1年取ったのか
正確には11ヶ月(私は里帰り出産して、1か月以上実家にいたので実家から帰るタイミングで夫は育休スタートしました)ですが、最初は6ヶ月取るつもりでした。しかし制度では1年取れます。もともとマイペースでノンビリしていて、制度は最大限使うタイプの夫も1年取る気持ちはありませんでした。しかし上司に、「1年取らなくていいの?」と言われたそうです。
この会社で、今まで1年取った男性はほとんどいません。1年必要なのか?と私も思いましたが、
「この会社、さらには日本のためにも自分が取ってみよう」と思ったようです。主語を大きくして不安を少なくする作戦です。
そして、1年休んで金銭的に大丈夫なのか?という事だけ調べて、GOしました。育休1年を決めた一番大きな理由は、「子育てをしたい!」という夫の気持ちでした。
なのでもちろん、ヤル気満タン、満タンすぎて心配になるほどでした。人と違う事をしてみたい、という気持ちも大きかったようです。
単純に1年会社を休む、という非日常体験をするチャンスだ、とも考えたのでしょう。
私はその時、妊娠後期で夜も眠れず、昼は眠く、「勝手にしてくれ」という気持ちでした。育休1年を決めた夫は明らかにわくわくしていました。
私は逆に、「出世に響くのでは」「二人目が産まれたときはどうするのだ」などと不安がつきませんでした。
そもそも初めての育児。私は不安、夫はワクワク。そんな感じでした。
つづく