カラオケは今や
人生で初めてカラオケボックスに行ったのは高校生の頃。
高校の近くにあるカラオケボックスは、貨物のコンテナを改造した個室が並ぶ、23区内とは思えない設えの、まさにカラオケ“ボックス”だった。
さすがは元貨物コンテナ、壁の向こうでTHE BLUE HEARTSの「リンダリンダ」を歌ってると、ジャンプに合わせてこちらまで音飛びしていた。
そもそもなんで音飛びするかって、レーザーディスクだったよな、あの頃。
部屋代は今より何分の1かってくらい安い代わりに、プラス1曲100円払うシステムだった。
(その思い出のカラオケボックスはなくなって時間貸駐車場になってしまっている)
高校を卒業する頃、カラオケはネット配信になって、部屋代が何倍かになった代わりに歌い放題なった。
背景のやたら胡散臭くて歌に関係ない(たまに奇跡的にピッタリな時は歓声が上がったり)安ドラマも、今となっては懐かしい。
採点機能がどんどん高性能になり、本人出演映像やMVが背景になるのが当たり前になり、音もすこぶるよくなった。
そして、今やカラオケは家で手軽にできる時代に…
サンタさんが次男坊にくれたNintendo Switchが、コロナでなかなか行けないカラオケボックスの代わりをしてあまりある活躍するなんて。
家でカラオケって、昔の金持ちの家にあったエイトカセット以来かも。
あれより遥かに高性能。
あれより遥かに安上がり。
いい時代じゃ〜。