憶測の日々を送りたい
ヨシタケシンスケさんのイラストエッセイ、「日々憶測」を読みました。
ヨシタケシンスケさんならではのユーモアあふれる視点と思考で切り取られた何気ない日常の風景が、ユルくも深く描かれたエッセイ集です。
特にお気に入りなのは「ないものねだり」のページです。
生命力に溢れている時は死を、死に直面した時は生を求めるのではないかという視点には思わず納得しつつ胸が打たれる思い。
そんな折、近所でこんな光景を目にしました。
向かって右側に下水処理場があって、写真真ん中右寄りのところから処理された水が川へと放出されています。
そのすぐ左側、拡大すると…
川面に集まって浮かんでいるのは鴨です。
そしてここにいる鴨はほぼ全てが下水処理場から水が放出される箇所に向かって顔を向けています。
なんでだろう?
ここで首を傾げて終わらずに、解の正誤は無視して答えをひねり出してみる。
これが憶測の力であり、思考の原点てあると言えるのではないでしょうか。
処理場から出る水はあったかくて気持ちいいのかな?
逆に冷たいから気持ちいいのかな?
流れるプール的な楽しさでウキウキしてるのかな?
川の流れとは異なる水流に違和感や不信感を抱いているのかな?
ただぼんやり眺めていると何にも感じないかもしれない光景も、それで終わらずに憶測アンテナを張っておくといろいろは思考が生み出されて楽しいかも。
noteのネタにもなるかもね。
ちょっと疲れるかもだけど…
視野を狭めないためにも、田﨑流「日々憶測」に勤しみたいなぁ。