
「恋と愛って何が違うんですかね」
後輩A「ねぇ、田﨑さん。恋と愛って何が違うんですかね?」
田﨑「そんなの字を見ればわかるじゃないか」
で始まる問答の答えをずっと温めているんですけど、そんな質問をしてくれる後輩Aがいないので、ここで吐き出しちゃおうと思います。
恋と愛の違い。
字のままなんです。
恋は下心、愛は真心。
(“したごころ”は正式な部首名ですが、“まごころ”は部首名ではありません。念のため)
恋は、性愛の対象に対して、興味を超えた感情を抱く第一歩として、「相手としたいこと」が優先される時期です。
仲良くなりたい
楽しくお話ししたい
デートしたい
手を繋ぎたい
言い換えれば、こちら側の欲求が強い。
相手より自分の段階。
互いに恋=欲求が通い合えばお付き合いするということになります。
恋=欲求が一方通行の場合、叶わぬ恋と諦めることがとても大切です。
これができずにこじらせて、「こっちがこれだけ思っているのだから、叶わないのはおかしい」とかになるとストーカーなどの問題行動、果ては犯罪行為に発展してしまう。
恋はあくまで自分の欲求でしかないと認識することが重要です。
とはいえ、お付き合いの前には必ず通る段階でもあります。
好意を抱く相手に欲求をもつこと自体は自然な感情の流れです。
ただ押し付けてはいけないということを肝に銘じなければなりません。
さて、互いに恋し合ってお付き合いになったら、その恋の感情は愛へと昇華していきます。
昇華していかないといろいろまずいんですが、今回その件は置いといて。
恋が愛へと昇華すると、意識が変化します。
下心が真心になるんです。
相手を喜ばせたい
相手を幸せにしたい
「相手にとって」を意識できて、それが愛だと言えるのです。
ただ、相手のことばかりになって、自分がなくなると隷属に近くなってしまいます。
愛が滅私奉公になってはいけません。
そのためには、文字通りに「愛し合う」ことが大切です。
互いが互いのために愛を差し出し合う。
互いが互いに愛されていることを実感し合う。
そこにこめられているのは、やはり真心なのです。
愛し合ってるか〜い!
ってことです。
まとめとして繰り返します。
恋は下心、愛は真心
田﨑「ってことだよ」(自分の世界に浸りながら)
後輩A「なるほど〜」(スマホをいじりながら)