ますますハマるかもしれない
私が好きな絵本作家の一人、ヨシタケシンスケさんの、全国展開の大規模展覧会・「ヨシタケシンスケ展かもしれない」が開かれています。
開幕会場の東京・世田谷美術館が職場から頑張れば徒歩圏内という好機だったにも関わらず、家のいろいろで機会を逃し、その後全国行脚の会場は遠く離れて…
この夏、ようやく近場に帰ってきたので行ってきました。
入口からすぐでもうヨシタケシンスケワールドが全開に。
何時間でもいられるかもしれない。
ヨシタケシンスケさんは、思いついたことや目にして気になったことなどをすぐスケッチするとのことで、そのスケッチが作品のヒントになるのだとか。
壁のタイルのように並ぶ長方形の一つ一つがそのスケッチ。
壮観です。
みなさん一つ一つのスケッチをじっくりご覧になっていました。私ももちろん。カメラにはもっとたくさんのスケッチが残っていますが、それでもまだ一部。
ここだけで2時間はいられるかもしれない…けど、会期末の夏休みだからか混んでいたので見きれず…
じっくり見てたら、それぞれが心に響く一言と絵に出会えるのは「かもしれない」ではなく間違いないです。
夢のヨシタケシンスケタワーですが、作品を抜けないという難点が。
ちなみに
ヨシタケシンスケさんは大学、大学院で立体造形を学ばれていたこともあり、その作品も多数展示されていました。
それから、ヨシタケシンスケ作品の“中”に入り込める仕掛けも多数。
また、絵本作品のアイデアスケッチや原画もふんだんに展示
海外でも人気だというヨシタケシンスケ翻訳作品も各言語にて出版されているとのこと。
そしてところどころに…
ヨシタケシンスケ作品の魅力は、言い切らないことだと思っています。
世界の見方や切り取り方の一例をふんわり差し出しつつ、答えを強要せず、読み手それぞれの答えを引き出したり、考えを誘ったりする。
ヨシタケシンスケさんは、作品を通じてセラピーをしているのかもしれない。
終盤にあるこの展示。
吹き出しが回転していて、同じことを両面から捉える仕組みになっています。
人生の節目に思うことって、誰しもあるし、誰しも悩むじゃないですか。
それをまるっと肯定してくれているイメージです。
それぞれが深く、ゆるい。
当たり前だけど、とにかくヨシタケシンスケ・ワールド全開の展覧会にあって、終盤にこの展示は秀逸だなぁ、と生意気ながら思うわけです。
出口直前、もう作品以外も作品になっていたり
最後にかっこいいヨシタケに見送られます。
最後の最後にお土産が
私の未来は…
そして…
出口の先にはグッズショップコーナー
端から全部!と言いたくなるところ、グッと堪えて数点に絞って…
ますますハマるかもしれない。
そんなヨシタケシンスケ・ワールドに、ぜひ、あなたも。
近場だった神奈川会場・そごう美術館(横浜)はすでに閉幕。
次は15日から、沖縄会場・浦添市美術館です…
遠いすな…
沖縄の次は岡山と関東民からはまだ遠いものの、その次は東京に戻ってくるって。
また行っちゃうかもしれない。
いや、行く。
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