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【T.R.G.E.】2025シーズン(私的)展望
さあ、2025始動!
交流戦初優勝を飾りながら、あと一歩でCSを逃してリーグ4位となった2024シーズンの我らが東北楽天ゴールデンイーグルス。
一方で、これまでなかなか進まなかった世代交代が少しずつ動き始めたシーズンでもありました。
その功労者であるはずの今江前監督が1年で解任というショックはありながら、こちらも1年で解任(配置転換)の経験がある三木監督の再登板で迎える2025シーズンも間もなくキャンプイン。
そこで、独断まみれの私的2025シーズン展望を語ろうかと思います。
投手編
先発投手陣
先発投手陣を語る上で最大の論点になると思われた田中将大が自由契約を経て読売ジャイアンツに移籍するという、地殻変動とも言えるニュースを受けての年越し。
岸11との併用でベテラン枠かなと思っていたのですが、とりあえず岸にはフル回転を期待したいですし、まだまだやってくれると思います。
2024シーズンに球団初の二桁勝利左腕となった早川21と藤井47には当然期待です。
左腕ではシーズン後半にルーキーながらローテーションを守った古謝17の飛躍にも期待したいところ。そして近年1軍での登板がない辛島58の復活を個人的には待っています。
右腕では、先発転向1年目で勝ち星は伸びないながらも好投を見せた内69のステップアップに期待。
さらに復活を期待したい瀧中57、ルーキーイヤーを超えてほしい荘司19の活躍が先発投手陣のカギになりそう。
ルーキーでは德山29が先発タイプかと思うけど、さすがに未知数。
助っ人では、ポンセ退団に代わりハワード15とヤフーレ89を獲得しましたが、先発としてどこまで期待できるのかこちらも未知数です。
まとめると…
期待大
岸11、早川21、藤井47、内69
期待したい
古謝17、荘司19、瀧中57、辛島58
未知数
ハワード15、德山29、ヤフーレ89
うちの娘が内を推しているんです。
以前は涌井推しだったんですけど、ドラゴンズに移籍してしまい、イーグルスで推せる投手がいないと落ち込みそうな時に内のキュートな魅力にやられたようで。
涌井から内というのもなかなかの路線変更に見えなくもないんですが…
というわけで、我が家の平和のためにも内にはぜひ頑張ってほしいです。
リリーフ投手陣
なんと言っても、軸は昨シーズン守護神転向1年目にして最多セーブを獲得した則本14と、セットアッパーとして覚醒しプレミア12でも防御率0.00の快投を披露した藤平46ですね。
則本のコンディションによっては藤平が抑えでもいけるのでは?
そしてプレミア12途中離脱という悔しさを晴らしてほしい鈴木翔天56、先発志願を封印して今シーズンも中継ぎとしてフル回転するパーム使いの渡辺翔太31、円熟のベテラン酒井28、安定感のある宋家豪43は今季も期待できそう。
一方でこれからに期待の若手も多くいます。
シーズン最終盤に一軍登板を経験した高卒ルーキーの坂井53と日當54、2024ルーキーで一軍一番乗りだった松田61、一軍未経験ながら、ファームで実績を積んだ地元の星・大内67と、2024ルーキー投手は豊作の気配。
特に個人的に注目しているのは日當。
田中将大や則本のように気持ちで投げるタイプ。ストレートの威力が増せばますます面白い。
ゆくゆくは守護神に据えたいタイプの投手。
その足掛かりを2025に掴めるかに注目です。
新加入では、加治屋41と今野66に注目。
ホークス、タイガースと渡り歩いた経験が新天地でどう生きるかがカギの加治屋。
近年の成績を見ても決して衰えや悪化はなさそうで、戦力外が不思議なほど。
一方の今野は、イーグルスを戦力外になってスワローズに移籍したのにまさかの出戻り。
個人的にはそもそも戦力外になったこと自体が不思議なくらいだったので、戻ってきてくれてよかったなぁと思っています。
スワローズで開花した実力で地元東北の古巣での過去を見返す活躍を願います。
復活待ちなのが弓削38、松井(友飛)45、津留﨑52、宮森72
覚醒待ちなのが小孫22、西垣49、泰59
このあたりから2、3人抜け出すようなことがあったら面白くなるのではないでしょうか。
野手編
捕手
2024シーズン後半に確立した太田2、安田55、石原70の3人体制はほぼ盤石。安田と石原のどちらが太田との正捕手争いを制するか、あるいは太田が正捕手の座を死守するのか。
むしろ田中貴44、堀内65はこの3人に離脱必須のアクシデントがない限り厳しい状況。
水上022の支配下復帰、江川137の支配下登録はあるのでしょうか…
これで捕手は全員。
なぜイーグルスはドラフトもトレードも含めて捕手の補強をしなかったのでしょうか。
3人は盤石だが、そのバックアップがない状態。なんで箱山(健大高崎→トヨタ自動車)を指名しなかったのか…
内野陣
このシーズンオフ、イーグルスにおいてもっとも熱いのが内野陣。
ドラフトではスター候補・宗山1を獲得。
村林は念願叶って背番号6へ。
そして個人的に提案したかった浅村3のファーストへのコンバートも現実のものとなりました。
三木監督はドラフト前から浅村のファースト転向を考え、本人とも話を進めていたとのこと。
今江前監督の采配の中で、個人的に一番疑問だったのが浅村のサード転向だったので、それも含めて納得です。
コンディションが整うなら、ファーストは浅村とフランコ23の併用で、入らない方がDHになるのが順当。
バックアップにも阿部4、鈴木大地7、渡邉佳48(場合によっては安田55)が控えており、ここは盤石。
セカンドは前述の浅村サード転向で空いたポジションにハマったゴールデングラブの小深田0が順当にいけば入るでしょう。
一番のホットスポットは三遊間。
まずはショート。
昨年レギュラーを手中に収めた村林6とゴールデンルーキー宗山1がショートの位置を争うことに。
村林の経験と意地か、宗山の才能か。これまでのイーグルスにはなかなかなかった健全かつ白熱のポジション争いに、おそらくシーズン終盤まで目が離せません。
割を食いそうなのはサード。
ショート候補の宗山、村林の実力を考えると(宗山は未知数と言えば未知数だが)、この二人のうちショートを譲った方がサードに入る公算が高い。
となると、元々サードが主戦場の阿部、鈴木大地、伊藤39に加え、ショートのポジション争いから後退した黒川24、山﨑34に昨シーズンようやく1軍デビューを果たした入江63と、バックアップ候補がズラリ。
小深田に何かあったら、宗山・村林の二遊間でサードにバックアップが入る、バックアップがそのままセカンドに入るなどのバリエーションもあり得ます。もちろん宗山や村林にアクシデントがあってもそれは同じ。
つまり、シーズン当初にレギュラーを掴んでも、ふとしたアクシデントで離脱すればその座を虎視眈々と狙う選手が数多く控えており、気の抜けない争いとなるでしょう。観る方としてはウキウキしてたまらないですね!
さて、長年ファンに愛され、我が家の次男坊の推しだった茂木栄五郎がFAの末スワローズに移籍となりました。
寂しくなりますが、“もぎもぎコール”も継続が決まって、新天地での活躍を祈るのみです。
その人的保障として獲得した小森73は、俊足も含めて長い目で今後に期待したいですね。
外野陣
外野のうち…
ライトは昨シーズン12球団唯一&イーグルス史上初の全試合フルイニング出場を果たしたリードオフマン・小郷51
センターは「残そ辰」の守備力での全身きらめくゴールデングラブだけでなく、シーズン最多安打でベストナインも獲得した辰己8
の二人は盤石。
一方で残るレフトの争いは熱くなりそうです。
本命は、昨シーズンルーキーながら高いポテンシャルを見せた中島32
対抗は一軍半状態からの脱却に期待したい武藤50
ここにルーキーの吉納36が加わると面白くなりますね。
田中和25、岡島27、島内35の巻き返しがあるのかにも注目です。
予想開幕スタメン
というわけで、現時点で考え得る開幕スタメンの超独断予想は…
1.右 小郷51
2.左 中島32
3.中 辰己8
4.一 浅村3
5.捕 安田55
6.三 村林6
7.指 フランコ23
8.遊 宗山1
9.二 小深田0
捕手には開幕戦勝利のための打棒に期待して安田を選出。ただし、これは開幕投手が誰になるかで変わる。太田が先発マスクであれば、8番捕手・太田で6〜8を一つずつ上へ。
三遊間はとりあえずサード村林、ショート宗山としたけど、ここは迷うところ。
フランコのコンディションが整わなければ指名打者は阿部がいいかな。
もちろん、キャンプとオープン戦を経て変わる部分はあるでしょうが、期待と願望を込めてこちらで!
それにつけても宗山クン
大学No.1ショート
20年に1人の逸材
獲得できれば10〜15年安泰
ボージョレ・ヌーボーが発売されるのかと勘違いする(しない)ようなキャッチコピーを背負って、5球団競合の末獲得したゴールデンルーキー。
「村林がいるのに?」という声もあったし、それもわからなくはないけど、高いレベルでチーム内競争が起こるのはむしろいいことだと思います。
(そもそも宗山を指名した5球団〈L・C・F・E・H〉のうち、ショートが固定されてないのはFくらい)
そんな宗山は、ドラフト会議前からキャンプインを迎える今までずっと注目されてニュースになっています。
イーグルスにおいてこんなにルーキーが話題になるのは、2013年ドラフト1位の松井裕樹以来(奇しくも背番号「1」)。その前が2006年ドラフト1位の田中将大。(2004年ドラフト1位も話題にはなったけど意味が違うかな…)
イーグルスにおいては、話題沸騰のルーキーは活躍確実というジンクスがあると言っても過言ではないのです(活躍の後は…とか言わない)。
しかも野手では初の注目新人。期待しかない。
さらには、元々持ってるものがいい上にイーグルスの広報が有能なのか、公式Instagramを観ても公式YouTubeを観てもその男前っぷりが輝いちゃってますね。
監督交代やGM人事、辰己の立ち居振る舞いへの批判(私は好き)、田中将大の放出や茂木のFA流出など、他に明るいニュースが見当たらない中、宗山一人で2025年のイーグルスに明るい希望を生み出してしまっている。
スター候補ではなく、すでにスター級の活躍なのです。プレーしてないのに。
これでプレーでも大活躍なんてなったら、いろんなモヤモヤが全部吹き飛ぶし、それでましてやチームも好成績なんてなったら、もうね、フィーバーですよ。
それくらいの期待をさせてしまう宗山のルーキーイヤーに注目です!
というわけで
東北楽天ゴールデンイーグルスの2025が幕を開けます。
予想順位はもちろんリーグ1位からの日本一!
ちゃんとやってよ!