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今年もサンタがやって来る
12月も早半ばを過ぎ、街はすっかりクリスマス。
敬虔なクリスチャンの方もいらっしゃることと思いますが、多くの日本人は、日本的な無宗教なクリスマスを迎えることでしょう。
まあ、何をもって「日本的」というかはこの際スルーしてください。深い意味はありません。
無宗教なクリスマスにおいて大切なのは、誰もが誰かに愛され、慈しまれているということを伝え、感じる機会であることだと思います。
その慈愛を表現し、具現化する存在こそが、サンタクロースなのです。
実在するかしないか、正体は誰なのか、そんな疑問は愚問です。
サンタクロースは概念です。
誰かを愛し慈しむ思いを概念化したのがサンタクロースです。
赤い服を着て髭を蓄えてトナカイのソリに乗る必要はありません。
そもそも、赤い服に立派な口髭というサンタクロースを世界的に流通させたのはコカコーラ社です。
サンタクロースは概念なので、どんな服装でどんな風貌なのか、言ってしまえば年齢も性別さえも関係ありません。
普段は心の中に秘めた慈愛が、クリスマスの夜に現れる時、そこにサンタクロースはいるのです。
見た目は親かもしれない。
あるいは恋人?あるいは普段お世話になっている方?
誰がサンタクロースなのかなど、この際どうでもいいことです。
「あなたのために誰かがサンタクロースになっている」
「私のために誰かがサンタクロースになってくれた」
そこに慈愛があり、それを温かく感じられれば、それでいいのです。
それがいいのです。
臆することはありません。
かと言って、あまり見せびらかすのもいけません。
やはり、こどもには寝ている間にサンタクロースがやって来るのがいいでしょう。
わざわざ誰かに頼んでサンタクロースの実在をアピールすることは、私は個人的に好みません。
頼まれたサンタクロースには慈愛が欠けるような気がするからです。
サンタクロースが自分に向けられた慈愛であることが、少しずつ、自然に伝わるといいな。
明日の夜はクリスマス。
みなさんの慈愛が折り重なって、心温まるクリスマスとなりますように。
I wish your merry Christmas !
(スペル、あってます?)