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彼女は俺の手に恋をする

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#超短編小説

とんでもない彼女

とんでもない彼女

※有料部分は後から思い付いたオチになります。なくても読めます。

「いいの?」
 困惑しているのが半分、面白がっているのが半分というような半笑いを浮かべて、彼女は言った。
「いいの? 私、すごい変態だよ」
 放課後の屋上。僕がずっと彼女に対して抱いてきた想いを告白したところだった。
「噂は、色々聞いてる。その」
「水城真於[まお]は夜な夜なはしたない格好で出歩く変質者だって?」

 かなり前から学

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