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#12 個展が始まった

7月1日(土)

前日に搬入というパターンもあるかなと思い、予定を入れずに一日空けておいた日。実際は当日搬入にしたので、あまりやることもなかった。

電車で2駅先まで行き、肉を食べる。
サイズごとに名前がついていて、わたしは2番目に小さい高尾山コースにする。(270g)近くの席にグループ客がいて、オリンポス(2kg!)を初めて見た。肉の塊!

最寄り駅まで戻ると七夕のオープニングイベントをやっていた。
娘が中学校の吹奏楽部にいた時は、このイベントで演奏をしていたのでよく聴きに来ていた。今日は2番目に好きなゆるキャラ(ちなみにいちばん好きなのはくまモン)が来るというので、30分ほど並んで一緒に写真を撮る。満足。

そうにゃんはかわいいんだけど、はまりんはちょっと……

名刺やチラシなども準備して、明日持ち込むものをキャリーバッグに詰める。重さはそんなにないけれど、額に入ったものが23点あるのでそれなりに嵩張る。

7月2日(日)

朝からジリジリと焦げるような暑さ。暑いのは暑いけど、大きい荷物を持って移動するので雨が降らなくてよかった。
藤沢市内の自宅から代々木上原、日比谷を経由して9時過ぎに入谷駅に到着。少し時間があったので、小野照崎神社に寄って心のうちを絵馬に託し、御神前でお参りしてきた。川瀬伊人さんのイラストが描かれた夢絵馬は美しい。神社では夏夢開きの準備が進んでいた。
「後でまた来ます!」と声をかけて、個展会場のレボン快哉湯へ。

9:30から搬入開始。棚に入っているものを取り出し、展示計画のメモを見ながら手描き人生マップを並べていく。吊るして展示するものが、備品の不具合により計画通りにできないことが分かり、急遽配置を変更。焦りながらも何とか10時ごろにはセッティングを完了した。

いちばん初めに来てくれたのは、南相馬市に住む美鈴さん。
2月に小高を訪れていたときにインスタで繋がり、タイミングの良さが重なって知り合った当日にインタビューをさせてもらい、手描き人生マップを作らせてもらった。
そんな彼女が朝いちばんで来てくれて、とても嬉しい。

描いたあとはデータでのやり取りだったので、実物を持ってもらうと感無量。

その後も、ランニングサークルの友人や家族などが展示を見に来てくれた。
母が前日にLINEで「明日のオープンに間に合うように会場にお花を贈りたいんだけど」と連絡をくれたが、交通費の足しにしたいので現金で欲しいと返信していた。(在廊日を6日間予定しているが、その交通費だけで1万円を超えるので。)
48歳になっても親から小遣いをもらっているような、でも本当に助かるのでありがたい。

カフェの席をずっと占領しているわけにはいかないので、昼食をとったあとは外へ出る。朝よりずっと暑くなっている。モンベルのUVカット率99.7%の日傘を差しても暑い。小野照崎神社に行って中学生絵師さんに短冊を書いてもらった。

似顔絵をかわいく描いてもらいました。

そこから歩いて、三島神社、石稲荷神社、千束稲荷神社とまわった。
「個展よろしく」はもう散々お願いしたので、この夏を健康な身体で乗り切れるよう頑張りますので見守ってくださいねと手を合わせる。

午後3時ごろ、元教え子のご両親とそのご友人夫妻が来てくれた。
担任したのはもう10年前になるのに、こうして繋がりが続いていることを思うと、わたしの教員人生はなかなかよいものだったのではと思う。熱烈に慕われるタイプの教員ではなかったから、結婚式に呼ばれるとか同窓会に声がかかるという経験はないけれど、ほんの数人の元教え子やその保護者と今でも繋がっていることは、わたしの人生の中でかなり大きなギフトのように感じる。
わたしが書いた学級通信を今でも捨てずに取っておいてくれてるそう。今やっている「描いてまとめて伝える」の、たぶん原点のような学級通信。読んで面白がってくれる人がいたからこそ続けてこられた。ありがたい。

展示スペースの料金を尋ねられたので答えると、「え、2週間でそんなに安いんですか?」と驚かれる。
そうなんです。わたしもびっくりして、この料金なら自分にも個展ができそうと思えたんですよ。都内のギャラリーなどを借りようとすると、2日間でこの倍以上かかるところも多そう。個展が終わったら、トータルでいくらぐらいかかったか報告します。

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