#51 術後一週間〜(多焦点眼内レンズ)
2024/09/10(火)
術後一週間検査の日。もう車での送迎はないので、地下鉄で向かう。
視力検査をしたら、遠くはくっきりとよく見える。手元は相変わらず。
少しずつ見えてくる(慣れる)と言うので、しばらくの辛抱か。目薬は新たに2種類増えたが、右と左で使い分ける必要はなく、5分空けずに次の目薬をしてもよいということで格段に楽になった。保護メガネも、もうかけなくてよいとのこと。
細かい文字やイラストを描くのに困るので、帰りに書店で老眼鏡のコーナーに立ち寄る。いちばん軽い度数の+1.00が見えやすいが、これを使った方がよいのか、それとも目を慣れさせるために裸眼で頑張った方がよいのか分からない。
結局、購入しなかった。
夜は久しぶりにZoomでバイト先カフェのスタッフミーティング。
また新メニューでも出るのかな、ぐらいに思っていたら、事業体制も運営体制も大幅に変わるとの報告だった。
7〜11時は朝ラーメンの店で、その後カフェ営業という形態の店になるらしい。「アジャイル的な経営」と言われて意味が分からずこっそりググったら、少人数のチームで迅速かつ機敏に経営を行うということらしい。
新代表を務める人は、手描き人生マップを描かせてもらった人だし、大学を休学してフルコミットすると言っていたから若い人の新しい挑戦は応援したい。応援したい気持ちはある。
でも今までの常連さんの居場所ではなくなるということは明らかだし、もうわたしが必要とされているとも感じなかったし、出る幕はないなと判断して辞めることにした。
さて、新しい働き口はどうしよう。
2024/09/11(水)
心の準備も何もできないまま、カフェでの勤務最終日。
本棚に置いてある本を持ち帰らなくてはいけないので、その選別に時間がかかると思い、いつもより早めに出勤する。
豆を挽いてハンドドリップする時間が好きだったのに、あまりにも暑い1日だったからか冷たい飲み物しか注文が入らず、コーヒーを1杯も淹れることなく終わってしまった。
いちばんの常連だったヨシ子さん(一緒にランチしたり旅行するくらい仲良くなった)が来店しなかったのも残念。
帰りに、隣の卵屋さんのおばちゃんに挨拶してから帰ってきた。
ここで働くまでは降りたこともない駅だったけど、3年5ヶ月の間に顔見知りもたくさんできた。でもバイトがなくなったら、わざわざ来るかというとうーん……。
帰宅してから、お世話になった方たちへLINEやインスタのDMで辞めることの報告とご挨拶など。
この町で知り合って、手描き人生マップを作らせてもらった人がたくさんいる。プチ個展もできたし、出会ってくれてありがとうございます。
2024/09/12(木)
昨日の診察でランニング解禁となったので、10日ぶりの朝ラン。
例年、彼岸花が咲いている場所を定点観測しているが、今年はまだ何も出てこない。隣家のコスモスはよく咲いている。
午前中は自宅で業務委託の契約書の文面をチェックしたり、新しいバイトを探すにあたっての履歴書を作ったりなどの作業いろいろ。
バイト探しは楽しい。今、気になっているのは美術館のギャラリーカフェのスタッフ、千疋屋の店舗スタッフ、Z会の添削指導員、シニアレジデンスのカフェスタッフなど。
午後はゆめが丘ソラトスへ。
7月のプレオープン時に行ったら、夏休みに入ったばかりということもあって激混みだったので、9月になるのを待っていたのだ。インスタ投稿の下書きなどやったあとにぶらぶら歩いてみる。7月に来たときと違って視力がよくなっているので、とにかく何でも目に入ってくる。前回は、見えない→近づいて確認するのが面倒→欲しくならない→買わないという流れだったのに、今回は何でも見えて(色鮮やかに非常にクリアに見える)、購買意欲をそそられる。危険だ。
2024/09/13(金)
町田市民文学館ことばらんどでやっている「チリとチリリ〜どいかや絵本の世界展〜」へ行ってきた。ここは本当に穴場で(いつ行ってもそれほど混み合っていることがない)、いい展示を無料で見られるお気に入りの場所。
色鉛筆で描かれた原画の美しさ、ラフスケッチの生っぽさが好き。絵本も自由に手に取って読めるようになっていたので、チリとチリリシリーズ全8冊を復習するように読んだ。チリとチリリは双子だと思っていたけど、改めて読んでみたらそんなことはどこにも書いていなかった。もしかして友達なのかも。
「へんなかおになれるおめん」のコーナーがあったけど、さすがに一人でお面をつけて自撮りするのは恥ずかしいのであきらめた。
ポストカードを1枚購入。
そのあと、定期予約ではなく単発利用してくれている家庭教師先へ。今回は約2ヶ月ぶりのご依頼。毎回レビューでプラスのフィードバックをいただけるのでとても嬉しい。
学校にいたときはいろいろな巡り合わせで誰かの先生になっていたけど、それはやっぱり「当たり」とか「ハズレ」とか言われる世界で、お互いに選ぶことはできない。
家庭教師は、こちらが公開しているプロフィールを見て、ピンときた人だけがリクエストをくれるというマッチングアプリのようなシステムなので、今のところトラブルなくやれている。相性が合わなくても1年間は我慢しなければならない世界とは違って、合わなければ変更可能。それがよいことなのかどうかは分からないが、プレッシャーに押しつぶされることもなく気持ちが楽なのは確か。
2024/09/14(土)
仕事に向かう電車の中で、お受験ルックに身を包んだ親子連れをたくさん見た。近くの私立小の面接日なのかもしれない。きちんと手と目とお金をかけてもらっている、恵まれたこどもたち。髪の長い子は、揃いも揃って編み込みヘアだった。
午前中で仕事を終えたあとは、ランニングクラブ練習会のための試走。練習会当日は参加できないので、試走のメンバーに混ぜてもらい同じコースを走ってみた。
パン屋さんを3軒はしごして、合い間に神社参拝など。走った距離は14.38km。
最後はスーパー銭湯で汗を流してビールで乾杯。遠くがよく見えるようになったので、お風呂の壁に貼ってある温泉の効能を説明する文章も全て読める。ただ、近くが見えづらいので、鏡を見ても眉毛の伸び具合や鼻の下の産毛の濃さが分からない。
術前にイメージしていた「近くも遠くも見えるようになって裸眼生活!」というのは、まだ実現できていない。見えないなりに、何とか工夫をしてやっている。
2024/09/15(日)
ついにメルカリで老眼鏡をポチってしまった。メルペイの残高が結構たまっていたので、失敗してもいいやと思って。何に負けたのか分からないけど、感じるのは敗北感だったりする。