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#17 いつの間にか個展が終わっていた日記

7月19日(水)

個展のあれやこれやを記録するために始めた日記だが、怒涛の日々はiPadすら開けずあっという間に過ぎ去ってしまった。個展が終わったらやめるつもりの期間限定日記だったけど(だからカバー画像も紫陽花の写真にしていた。)、もうしばらく続けたい。
空白の1週間は置いておき、先へ進みます。

バイト先のカフェがリニューアルオープンして、初めての勤務日。
メニューも総取っ替え、オペレーションも変わり、物の配置も変わり、2年の間に自分なりに編み出してきたハンドドリップの手順もいったんゼロに。マニュアルもまだ完成しておらず、あたふたしてしまう。
新しい変化に疲れてしまうのは年齢のせいなのか。早く慣れたい。

今日は、馴染みのお客さんがたくさん来店してくれた。
リニューアルに際してドリンク無料のカードを何枚か配ってよいことになっており、毎週のように来てくれている方に渡した。メッセージを書く欄があって、そこにひとこと書いて「いつもいらしてくださるから特別に」と手渡す。なんかキャバ嬢とかバーのママっぽいなと思う。(よく知らないけど。)

1日4時間で週に3回のバイトは、いろいろな意味でちょうどよい。
時給は最低賃金だが、常連さんが手描き人生マップの仕事を依頼してくれたり、講師として呼んでくれたりするので、金銭面以外でのプラスが大きいのだ。お客さんとのおしゃべりは楽しいし、コーヒー豆を挽くときの香りも好きだし、本棚の選書もできる。

7月20日(木)

前日のカフェイン摂り過ぎのせいか、寝つきが悪く朝も早い時間に目が覚めてしまった。
身内が亡くなったのに、喪主をやりたくないと駄々を捏ねる夢を見た。

睡眠の質の悪さをカフェインのせいにしながら、集中できる場所を求めて近所のスタバへ。銭湯ライター佐藤さんの手描き人生マップ清書をした。参考画像などの準備が終わっていたので、2時間ほどで完成。ラフスケッチを送ったときにご指摘いただいた点も修正した。(初恋の相手まりちゃんの髪型のこと、右利きなのでギターの弾き姿が左右逆ということ、ハンズ入社時は胸当て付きのエプロンだったことなど)

予約していた美容院へ。
わたしは2ヶ月に1回、美容院でしかシャンプーをしない。普段は塩を溶かしたお湯で洗うだけ。たぶんもう10年ぐらい続いている。髪の状態はすこぶる良く、美容師さんに「子どもの髪の毛みたいですね〜」と褒められる。
たまにするシャンプーは、エステに行くのに匹敵するくらいの気持ちよさ。ミントのスースーするシャンプーが爽快すぎて、「このスースーは何分ぐらい続くのか」など聞いていたら試供品をくれた。シャンプーしないけど、たまには家でも使ってみたい。

手描き人生マップ納品後、銭湯ライター佐藤さんからメッセージ。

「自分が愛おしく感じますね。写真のアルバムを見返すよりも何故かグッときます。不思議ですね。」

こうやって感想をいただき、自分以外の人に手描き人生マップの価値を言語化してもらうと、そうかそういうよさもあるのか、そういう使い方もあるのかなど多くの発見がある。
ありがとうございます。

帰宅後、探し物があってスライド式本棚の奥側(普段あまり見ない)を久しぶりにあさっていたら、10年以上前の教え子が作った「お仕事リーフレット」の束が出てきた!興味がある仕事についてリサーチしてまとめるという、国語の単元で取り組んだもの。
「20歳の自分への手紙」と一緒に発送するつもりだったのに、よく書けているものはその後4年生を担任したときに見本として見せていたので、別にしていたのだ。すっかり忘れていた。

慌てて近所のセリアに封筒を買いに行き、ひとこと書いたカード(個展の案内ハガキが余っていたのでそれを使った)を入れて封をするという発送作業を15人分行う。手元に届けるのがすっかり遅くなり申し訳ないと思いつつ、リーフレットを読み返す作業は楽しい。
懐かしいという感情には中毒性があって、いったん入り込むとなかなか抜け出せない。
中には先生の仕事について調べた子がいて、30代の頃のわたしが学級通信を作っている写真が貼ってあった。先生という仕事のやりがいや工夫などについてインタビューされた記憶がある。
見た目はあまり変わっていないような感じもするが(甘い自己認識)、いる場所や人間関係は激変した。

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