最終日
今日で最終日
勤務終了
引き継ぎも終えて
まだまだこれから始まるばかりという熱の溢れた職場を出る
見送りもあった
申し訳ない
でも嬉しかった
こんな迷惑な時期に去るわたしを
送ってくれる職場の優しさに
感謝
でも、
気持ちは働けるのに、働けなくなるのが、淋しくてたまらない
バス停で、夫に、勤務完了しましたとだけ連絡した。
帰ってきた長男が
かか、頑張ったね
たーくさん頑張ったね
偉かったね
と言った。
次男が
かか、会いたいよ、ぎゅー
と言った。
夫が多分帰り道に何か話したんだろうと思う
わたしは、
この時期に産休へ入ることへの苦しみを
当事者なのに
寄り添えはせども、本当の意味で夫と共有できないことがたまらなく辛かったけれど
夫も
その辛さを味わうわたしを、みるのが苦しかったのかなと思う。
健やかなるときも
病めるときも
というけれど
私たちはそれぞれ別の個体なのだから
同じように感じて同じように乗り越えることはできないのだと
今回のことでつくづく思った
でも、わかろうとしたい
苦しみをもちたいと
思う気持ちが、家族なのかもしれないと思う
お腹の中の彼女が
いつか母になるときに
母は、あなたがお腹の中にいるときに
そんな気持ちをしれたのだよと
そんな相手が父なのだよと
伝えたい
いつか。
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