#7_穴をあけたい

数年前のある日、仕事で後輩の女の子に業務を教えていた際
彼女の耳にきらりと光る可愛いピアスを見つけた。

誰もが想像する、普通の耳たぶの位置…ではなく、軟骨。
耳の顔側にある三角形になっている軟骨。
彼女はそこにピアスが光っていた。おおお、最近の若者はすごいところに穴が開いている！

「ピアスめっちゃ可愛い！なにそれー！軟骨だよね？痛かった？」
ってめちゃくちゃ質問したかったけど、私は先輩。
そして割とシビアな仕事を教えていたところだったので、聴いてみたい気持ちをぐっとこらえて業務に集中した。←これぞ先輩の鑑。

後で聴こう。そう思っていた。
しかし日々に忙殺されてそんなこともすっかり忘れていたある日
彼女が退職することが決まった。

私の勤める会社は、社員に割と優しい会社で（←まあ時期によっては激務だったり、当たりが悪ければ毎日激務な部署もあるけどさ。）
そのへんのベンチャーと比べたら離職率も高くはないと思う。

辞める人となると他会社からのヘッドハンディングとか、自分で会社を立ち上げるとかそういった人が多い中、彼女も!?と思ったんだけど、なんと彼女は「看護学校に通って看護師になる」と夢を追いかけるそうな。何とも素晴らしい。
顔も性格もめちゃくちゃ可愛い彼女なのに、信念はかっこいい。

私も全力で応援するよ！！と送り出した。
あー可愛い後輩が1人いなくなってしまった。さみしい…。。

…そういえばピアスのこと聞いてなかった。←ここで気付く。
やだー！もう会社で会って気軽に話すとかできないじゃん！
そのためにLINEするとかないでしょ。
「そんな仲じゃねーし！」って思われたくないんですけどーー！笑

…よし。もう自分で調べよう。　ふむふむ、トラガスっていうのね。
画像とか調べれば調べるほどめっちゃ可愛いけど、イヤホンつけれる？
あー、キャッチの形を変えれば大丈夫ってことか。
ホールが安定するまでは半年～1年。ふむふむ。
ファーストピアス選びが重要だなこれは。

ということで、キャッチをぺったんこなラブレットタイプにしてくれて
麻酔あり、ピアッサーだと痛いらしいので、ちゃんとニードルで開けてくれるクリニックを探した。
栄にある！　ちょうど今週末、栄行く用事あるじゃん。
そのタイミングで予約が取れたら開け時だということだ！

調べれば調べるほど、気持ちは開けたいばっかりになってくる。不思議。

早速問い合わせてみると割とサクっと予約が取れた！web予約万歳！！
ただ、いざ予約確定となるととてもドキドキする。ビビり。笑

あーーーあさっての今頃は…　明日の今頃は…とか
めっちゃ考えながら、ついに当日。

KAT-TUNのごとくギリギリでいつも生きている私は、お決まりの遅刻をかましそうになり。
緊張する間もなくギリギリセーフでクリニックに到着。
あぶねーーー！間に合ってほっとしたーー！

受付で問診票&同意書をもらい、ピアスはこんな感じでいいですかね、とファーストピアスを現物確認。ふむふむオッケー◎
これが私のトラガスに入るのね…と思うとちょっと嬉しい。笑

待合で順番待ちをしていると、清楚な母子がやってきた。
彼女たちも親子でピアスを開けるそうな。
お母さんは耳たぶ、高校生くらいの娘さんはヘリックス。
清楚なのにヘリックスとは！いいないいな～　と思っていると私の番が来た。

いざ処置室へ。

歩きながら、「はあああああドキドキするこの廊下を次に通る時はもう穴が開いてるんだ…」とどうでもいいことを考えながら部屋に入ると、看護師さん＆先生が待っていた。

「緊張してる？大丈夫だよー世界一痛くないよ＾＾他のクリニックは痛いけどさあ！」と他院をディスりつつ自分には自信があるという優しい先生にお任せしして、位置を決めてもらう。

私「耳の形状的に大丈夫ですかね？」
先生「うん、とってもきれいに開けられそうだよ＾＾安心してね。この辺でどうかな？」　とマーキングしてくれた位置を確認。
私「はい、お願いします！」

看護師さん「ではこちらに横になってください～」
先生「まずは麻酔打つね、細い針がチクッとするよー」
チクリ。おー。超細い針でインフルの注射をされている気分。
痛みも全然我慢できる程度。うんうん、いける。

目を閉じていたのだけど、滅菌パックからニードルを開封する音が聞こえて
ニードルがいざ準備されるとなると急にだいぶ緊張した。笑
ああ、穴が開くのね…と思っていたその瞬間

「はい。穴は空きましたよ」

え。もう終わったの!?　時間にしてまじで1分。　麻酔以外の痛みゼロ。
「あとはピアス通して後処理するね～、化膿止めの軟膏と錠剤出しておくので、ちゃんと使ってね＾＾　あ、最後にインスタ用の写真撮らせて～～」

とギャルのような先生のサクサクした手順であっさり終了。
インスタ用の写真も加工して肌がきれいに見えるようにとってくれた！
もぅ！先生ギャル！やさしい！ありがとう。笑

渡された手鏡で耳を確認。すごい満足、超かわいい。
しかも血も出てないし何よりキレイ。すげえ。

お会計してお薬もらって以上で終了。あっけな！！
待合で待ってた清楚母子が「トラガス開いてる！いいな！かわいい！」とヒソヒソ声でほめてくれたのもばっちり聞こえて満足度さらにup。笑

クリニックを出てしっかり写真を撮り
トラガス開けたいーーーって事前に報告してた友人＆妹へLINE。
どうだー！羨ましいだろーーー！！！

痛くないの？って何度も聞かれるけど、麻酔が切れた後もマジで痛くない。服に引っ掛けたりすると、おう！ってなるくらいのレベル。横向きに寝ても、トラガスはほっぺより内側なので枕にひっかけることもない。
3日経った今も現状トラブルなし。
あとはホールが安定してくれるまで待ちます！わくわく！

何より先生の手際の良さがマジでよかった。無駄がない。
トラガスを開ける際はクリニック紹介するので是非行ってみてください。