シネマネコでシネマネコの映画を観た話
『光の指す方へ』という作品を観た。
東京・青梅にある映画館、シネマネコを題材にした作品。
を実際にシネマネコで観賞。
そう、これはシネマネコでシネマネコの映画を観た話。
僕がこの映画館を知ったのはネットの検索から。
元々色々な映画館に行くのが好きなので検索でヒットしたのが始まりだった。
その中でこの『光の指す方へ』を知り、それにあの『14の夜』で知った犬飼直紀くんが出るなんて知った時には「これはもう絶対行くしかない」と思ったのを覚えている。
そしてつい先日。先行上映という形で上映開始。舞台挨拶もあるという日に初青梅へ。
まだ先行上映で他の劇場で観ていないけれど。この作品はシネマネコで観るべき作品だ。心からそう思う作品だった。
青梅のゆったりとした空気。映画の中もまたいい間を与えてくれて。それが相まっていた。
いやこれを喧騒とした渋谷で観るのもきっと癒し効果(?)として良い部分も感じるのだろうけど。
これは反対側の空気で観るのでなくて、同じ空気を味わいながらの方が合うのではないかと思っている。
シネマネコで観ていてその中でシネマネコが出てくる。感情がごちゃごちゃになる。
ロビーでそれなのに、劇場内のシーンなんかはもっとごちゃごちゃになってしまった。
2回観て初回は最前の右側で、2回目は最前の真ん中だったのだが、2回目がとてつもなかった。
席がこちら側を向いている。本来自分が座っている席に目の前では誰も座っていない。
何故だか気付けば涙が出ていた。僕は今どこにいるのだろう。シネマネコにいるはずの自分を見失う瞬間があったのだ。
話の内容は重く感じる部分もあるかもしれないけど、それが演出と役者の演技でかき消されるとまではいかないが、浄化されていたのもよい塩梅で良かった。
感情を出さずに出す。この作品の個人的に好きな部分はここだった。だからこそあの終わり方で良いと感じたしそれ以上答え合わせ的なものはなくてもいいと思っている。
姉弟の関係性も、まどかと圭吾の関係も。そこまで深く掘り下げない。考えさせるようでもいて、考えなくても観ることができる。そういうところも良さを感じた。
映写機の光と音がスゴい良かった。ところどころでそれっぽい照明が入ってくるのも好きだった。映写機に興味を持った。そういう人他にもいてくれたら良いな。
犬飼直紀くんの演技が好きだった。素朴というかなんというか、犬飼くんだからこそ演じられたというのをすごく感じた。
間が悪い、という人もいるだろう。気持ちはわかるかもしれないけどそういうのは昨今のメッセージ性の強い作品で言ってほしい。
これはメッセージはあるだろうけどそこまで強くないと感じたしそれを受け止めなくても楽しめる作品だと思う。
何も考えずに観てあー良かったって思う作品があって良いと思うんだ。
時間も70分ほどとそこまで長くもないので観やすさもある。
だってほら、僕ここまで大した感想書いてないよ?
まぁ語彙力もなければ記憶力もあまりないから書きようがないのもあるけど。
それでも僕はこの作品が今年1番好きになったしまた何回もシネマネコでも別の劇場でも観たいと思っている。
なんだろうこのnote。とりあえず好きっていうことしか伝わらないじゃないか。いやそれすらも伝わってないかもしれないけども。
ひとまずまだ数回は観ると思います。シネマネコでも12月まではやるようですし12/3〜は渋谷とかでも上映開始するのでこれで興味持った人がいるというのであれば是非観に行ってください。
P.S.
ポスターが大好きなので本当販売して欲しい…